七夕といえば織姫と彦星です。
一年に一度恋しい人と会える大事な日です。
でも雨が降ってしまったらどうなのでしょう。
雨が降ると会えなくなってしまって、来年まで待たなくてはいけないのでしょうか。
年に一回しか会えないのだから、何とか会わせてあげたいと思いますよね。
そこで、七夕の日が雨だと会えないのか?ということを解説していきます。
また、七夕って雨のことが多いような気がしませんか
そんな七夕の雨の日の確率についても説明していきますね。
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目次
七夕の日が雨だと会えないの?
七夕の日に雨が降ると、私たちからは星空は見えません。
それで、雨が降ると会えないと言われているわけですが、もともとの七夕伝説では少し違います。
実は雨が降ろうと晴れていようと、二人は会えていると言われています。
なので、ちょっと七夕伝説をふりかえってみますね。
七夕伝説をふりかえると
これは天界でのお話
天界を取り仕切る天帝には、織姫という娘がおりました。
織姫は衣を織るのがとても上手でまじめな女性だったので、天界の人たちの衣のほとんどを頼まれ織っていました。
そのためとても忙しく、恋人を作る暇もありませんでした。
あるとき父親の天帝は見かねて、天の川の反対側にすむ「牽牛(けんぎゅう)」に「娘と夫婦にならんか」と声をかけました。
「牽牛」は「牛」を「牽(ひく)」人という名の通り、天界に住む牛たちの世話を一生懸命するとても真面目な青年でした。
そして二人を会わせましたところ、二人は一目で恋に落ち結婚することになりました。
(中には、二人が結婚していることを知らなくて、遠距離恋愛だと思っている人もいるようですが、二人は夫婦です。)
しかし、「織姫」と「彦星」はひと時も離れたくないほどお互いを好きでしたので、まったく仕事をしなくなってしまいました。
その結果、天界の人たちの衣はボロボロ、牛たちはやせ細って中には死んでしまう牛まで出てきました。
さすがに天帝も見かねて二人を天の川を挟んだ反対側に引き離してしまいました。
「織姫」はその日から毎日泣き暮らすようになり、機織りの仕事などしませんでした。
困り果てた天帝は年に一度くらいなら会っても構わないといいました。
それが、7月7日でした。
そうして7月7日になると、カササギという鳥がたくさん現れ、鳥たちがつながって天の川の上に橋ができたようになり
二人は会うことができるようになりました。
実は天帝もその辺は考えていたようで、毎年会えるように雨で増水したときにも、カササギたちが直接織姫を彦星のもとへ連れて行ってくれるのです。
ということで、私たちが見えないだけで毎年お二人は会われているようです。
七夕は星伝説でもある
七夕伝説は星伝説でもあります。
「織姫星」「牽牛」「白鳥座」の三つをあわせて「夏の大三角形」といいます。
ちょうど七夕の頃、晴れた日に夜空を見上げてください。真東に見えるはずです。
この「白鳥座」は西洋人がつけた名前です。
中国の人にはこれがカササギに見えたのでしょう。
ちゃんと夜空に織姫と彦星、それにカササギもいるのですね。
正式には織姫は「ベガ」、彦星は「アルタイル」、カササギは「デネブ」といいます。
曇りの日は?
曇って夜空が見えないときには私たちには見えません。
それは、二人だけになれるように姿を隠していると言われています。
(つまり、「二人だけにしてよ」、ということですね。)
そう考えると、きれいな星空が見れなくても、ロマンティックな七夕な感じがします(笑)
一方、催涙雨(さいるいう)という説もある
会えるので心配ないという説を取り上げさせていただきましたが、その一方、雨が降ると増水して会えなくて涙を流しているという説もあります。
その七夕に降る雨を催涙雨(さいるいう)といいます。
七夕に降る雨を二人の涙と考えているわけですね。
この会えない説をとなえる方も多いです。
ただ、この七夕に降る雨は、二人が会えてうれし涙を流しているなんて説もあります。
私個人的にはこちらの説を採用して、「うれし涙を流しているんだね」と思うようにしています(笑)
七夕の日に雨や曇りの確率は?
七夕に雨が降ることが多い?
七夕の日である7月7日って雨の時が多いような気がしませんか?
実はその通りなんです。
なんといっても梅雨の真っただ中なのですから。
過去50年の気象庁のデータによると、7月7日の70~80%が雨もしくは曇りだったようです。
なので、もし7月7日に晴れて天の川を見ることができたら、実はラッキーなことなのかもしれません。
なぜそんな日が七夕?
「なんでそんな日が七夕なの?」って思われたかもしれません。
今は太陽暦という暦を使ってますが、昔は太陰太陽暦という暦を使っていたからです。
よく新暦、旧暦なんていいますが、旧暦は太陰太陽暦です。
その太陰太陽暦(旧暦)で7月7日は1か月ほど遅くなるので、梅雨はあけてます。
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太陽暦って?
太陽暦は普通に今使っているカレンダーのことです。
地球が太陽の周りを一周する時間を1年として365で割ったのが太陽暦です。
(正確には現在では365、24218944日ですので、4年で0,968768日余ります。そこで4年に一回うるう日をつくりました。)
では太陰太陽暦って?
月が真っ暗に見える新月から満月までを1か月とした太陰暦を補正した暦のことです。
(イスラム圏ではこの暦を使っている国も多いようです)
太陰暦では1年が354日なので毎年暦が季節からずれていきます。
それが、3年で約1か月ぶんになります。
そこで3年ごとにうるう月を設けて、太陽暦に近づけようとしたものなのでこう呼ばれます。
七夕が梅雨あけしていないようになったのは
中国で七夕を含む五節句という慣習ができたころには、太陰太陽暦という暦が使われていました。
日本に七夕が伝わった時は、太陰太陽暦という暦が使われていました。
明治6年に太陰太陽暦から太陽暦にかわり、太陽暦で7月7日は梅雨があけていない時期になりました。
ただ、今まで使っていた暦を急に変えるといわれても一般の人たちは困ります。
そのため、今でも旧暦といわれる暦に従って行事を行っている地域もありますよ。
最後に
七夕が雨について解説しました。
雨でも彦星と織姫が会えるのでほっとしました。
会えないという説を言われる方も多いのですが、私は会える説を支持しています。
だって、1年に1回も会えないなんて悲しすぎますよね。
あなたはどちらの説を信じますか(笑)?
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