ラベリング理論ってご存知ですか?
今回の記事でとりあげるのは商品とかにラベルを貼るってことではないです。
今回のラベリングは、一言で言うと、人にレッテルをはるということです。
結構みんな、無意識でやってます。
多分あなたもやってます。
ラベリング理論は人間関係構築にとても大きな影響を与えます。
人見知りにとって、ラベリング理論の考え方を知っているのは悪くないのではないでしょうか。
そんなラベリング理論とは何か?意味や影響について解説していきます。
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目次
ラベリング理論とは?意味やその影響は?
ラベリング理論の意味は?
ラベリング理論とは1960年代にハワード・S・ベッカー(アメリカの社会学者)さんによって提唱された理論です。
ラベリングって何かというと、冒頭でも伝えたように、レッテルをはることです。
例をあげると
ある人が、机の上が汚くしていて、整理整頓もできていない。
↓
その人は、心も汚いやつだ。頭の中が整理整頓もできないやつだ
ってみたいに思うことです。
あなたも無意識にやってませんか?
上の例みたいに、心が汚いとまで思わないかもしれないけど、だらしないやつだなぁぐらいは思われるのではないでしょうか?
机の上が汚いからといって、他の要素がだらしないとは限らないけど、その人全体の評価のように思ってしまいます。
もう一つ例をあげると、アニメ超好きだから、オタク(普通のコミュニケーション力低そう)みたいなのも、ラベリングとも言えます。
アニメ超好きとコミュニケーション力低いは関係ないのにね。
岡田斗司夫さんみたいにコミュ力高い人もいますしね。
他には、罪を犯した人が更生しにくいのも、男らしさ、女らしさもラベリングとも言えます。
ラベリングの影響は?
ラベリングがやっかいなのは一回レッテルを貼られてしまうと、貼られた本人が無意識にレッテルのことを気にしてしまうことです。
そして、その特徴が強化されてしまいがちです。
「僕はコミュニケーション力が低いと思われている。」
↓
「コミュニケーション力低くても仕方がないか。」
↓
「うまく話せなくても気にしない。」
こんな感じで、コミュニケーション力が低いことが自分のなかで強化されて、改善しようともしないです。
人見知りにありがちな思考パターンのような(笑)
周りの人間もそのように見てしまっているので、それで良いんだと思ってしまいます。
自分も周りの人間も特に意識してなくても、強化が進んでいってしまいます。
「アニメ好き」→「オタク」→「周りもそう見る」→「コミュ力低いと自分で思い込む」という負のループが起きてしまいます。
レッテルってその人のキャラとも言えます。
そのキャラを演じた方が集団生活を送る上では楽というか。
だから、レッテルを自分で無意識に強化してしまうんです。
でも、これってある種呪いとも言えるんじゃないでしょうか。
そう考えると怖いですね。ラベリングって。
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人見知りがラベリングをどう活かしましょう
ラベリングの活かし方は?
ちょっと怖いラベリングですが、どう活かしていきましょうか?
ラベリングって人間生活で必ずあるものなので、どうにかラベリングと付き合っていきたいものです。
例えば、人見知りの場合、自分で人見知りなどの特徴を強化をしていないか考えてみましょう。
周りが人見知りと思っているから、キャラとして人見知りを演じた方が楽と無意識に思っていないかチェックしてみるといいです。
そして、キャラとして人見知りを演じているんだったら、それで正しいのかちょっと考えてみましょう。
確かに、すぐにキャラは変えれないかもしれません。
でも、例えば転職などで環境が変わるタイミングってあると思います。
そんなときに、ちゃんと自分のことと向き合えていると成長の度合いが違いますよ。
ラベリングはコーチングなど指導にも使える!
ラベリングはコーチングにも使えます。
コーチングって上司が部下などの相手を指導しつつより良い方向へ導いてあげることです。
コーチング時にプラスのラベルを貼ってあげることは有効だと思います。
できたら相手が望んでいるであろうことのラベルを貼ってあげると、より効果が大きいでしょう。
例えば、「頭悪いんだから勉強やれ」ではなく、「やればできる子だから、勉強したらもっと良くなるよ」「才能があるんだから、頑張ればもっと良くなるよ」という声かけをしてあげたらどうでしょう?
プラス部分にフォーカスしたポジティブな声かけって言うんですかね。
これを有効に活用すると、相手の動機付けにもなるし、自信にもなります。
ラベリングは人間関係全般にも使える!
「人見知りにコーチングって・・・」って思われるかもしれませんが、より良い人間関係ができる声かけと思ったらいかがでしょう。
子供を持たれている方は、自分の子に人見知りってことはないと思うので、子育てにも活かせそうです。
ポジティブにフォーカスした声かけをしていったら、人間関係が円滑に回りやすいと思います。
会社の関係、夫婦関係、恋人関係、友人関係、監督と選手等々、さまざまな人間関係でプラスの循環を起こせるんじゃないでしょうか。
人見知りにとって、どんなふうに声かけしたら良いか迷うこともありますが、ラベリング理論を知っているとその声かけの参考になりそうです。
ある人がマイナスな評価を受けていた時に…
あと、ある人がマイナスを評価を受けていると感じたときは、そのマイナスなラベルの部分だけで、その人を評価してないか考えてみましょう。
無意識にやっているのがラベリングなので、なかなか難しいと思います。
でも、私たちはラベリングっていう概念を知ったので、「あれ、これってラベル(レッテル)貼ってない?」って常に自分に聞くようにしてみたらどうでしょう?
人見知りって人と話すのは苦手だけど、苦手なぶん、いろいろ人間関係について考えたりします。
ラベリング理論って、人間関係を解きほぐすのに有効な考え方だと思いますよ。
多分、人間って考えるのめんどうくさいから、ラベリングってものができあがってしまったんでしょう。
レッテル(ラベリング)を貼って見た方が考えなくていいので楽ですしね。
でも、そこをあえて考えてみると何か見えてきそうです。
その人の新たな一面、新たな人間関係みたいな。
ポジティブにとらえすぎかもしれませんが、その人をもっと全体的に見ようとするのは、人間理解するためには大切ですよね。
そのきっかけになるので、ラベリング理論を活かしていきましょう。
最後に
ラベリングの説明と活かし方を解説しました。
ラベリングってすごいし、怖いですね。
でもこの概念を見つけてくれたから、こうして色々考えれます。
ありがとう、ハワードさん。
うまく活用したら、人間関係構築に役立ちそうです。
シャイで人見知りな私はこうしてちょっとずつ勉強していくんです。
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