節分の行事といえば豆まきですね。
でも、豆まきする時に、子供の頃どんな掛け声を言っていたか覚えていますか?
定番なのが『鬼は外、福は内』ですが、地域によってかなり違いがあるんですよ。
ちいきによっては「ごもっとも!」なんて言うそうです。
そこで今回は、節分の豆まきの掛け声の言い方や回数など、色々なルールを紹介します。
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目次
豆まきの言い方やセリフは?鬼にも決まりってある?
基本的には豆まきはこう言う
筆者は関東出身なので、豆まきの掛け声は標準的な、『鬼は外』と『福は内』でした。
この掛け声の回数は、基本的に2回。
つまり、『鬼は外』、『福は内』をそれぞれ2回言うと良いんですね。
ただ、この2回というのもお住いの地方によって様々みたいなので、その地域のルールに従ってください。
もし、地方のルールがわからなければ、多くの家庭が行っている2回で言う感じでいいかと思います。
特に決まりがあるわけでもないですからね。
(豆まきの仕方は次の記事もくわしいです。節分の豆まきの仕方は?食べ方や正しい時間帯も解説するよ!)
ちなみにもっと詳しく説明すると、まず窓や玄関のドアを開けて、外へ向かって『鬼は外』と2回言いながら豆をまきます。
次は窓やドアを閉め、部屋の中に『福は内』と同じく2回唱えながら、豆をまいていきます。
鬼を外に追い出し、家の中に福を呼び込む、というのが標準な順番なんですね。
ただし、あんまり家の中に豆を散らかしてしまうと、お母さんが怒って鬼になりかねないので気を付けましょう(笑)
鬼のセリフは?鬼ってそもそも?
また、家族で豆まきをすると、お父さんが鬼役になることも多いですよね。
でも本来、鬼役はなくてもいいものなんです。
もともと節分の豆まきで払う鬼というのは、
角が生えて虎のパンツをはいてなぜかパンチパーマの髪型で赤や青の肌をしている存在ではなく、
病気や不慮の事故、不幸などを呼び込む、目に見えない悪しき存在。
そのため、鬼役がなくても豆まきは成立するんですよ。
(詳しくはこちらの記事をお読みください。節分ってなぜするの?鬼や豆まきは?由来や歴史をわかりやすく紹介!)
ということで、もし鬼役をやるとしても、決まったルールや掛け声などは存在しません。
強いて言うなら鬼の面をつけて、『ガオー』とか言うと子供たちが喜ぶ程度でしょう。
ちなみに、本来は豆をまくのは家長、つまり一家の大黒柱であるお父さんの役目です。
毎年鬼役のお父さんも、たまには豆をまいて家族を守る、カッコいいスーパーヒーローの存在にしてあげてくださいね。
豆まきでごもっともという地域がある!?その他の言い方は?
節分で「ごもっとも」という地域がある!
京都の一部の地域では、豆まきをする際、『ごもっとも』と掛け声をかける場所もあります。
といってもこの『ごもっとも』というのは、豆をまく人ではなく、その周囲にいる人たちがしゃもじやすりこぎ棒などを持って、合いの手としていれる掛け声なんですよね。
また、埼玉県の秩父市にある三峯神社でも、節分の行事の時はまず、裃(かみしも)姿の年男が豆をまき、そばに控えている人たちが、『ごもっともさま』と叫びながら、棒を突き上げる、という風習が存在するんですよ。
この時に突き上げる棒こそが『ごもっともさま』と呼ばれるもので、男性を象徴しているものとされています。
これを突き上げることで、子宝に恵まれるというご利益があるんですよ。
また、豆まきの際に『ごもっとも』と合いの手を入れることで、『ごもっとも様』という木の神様が願いを叶えて邪気払いをしてくれる、という意味も持っています。
ちなみに、長崎県でも節分の日には、『もっとも爺』と呼ばれる、顔を茶色に塗って不思議な被り物をした人たちが現れて、家の中に入ってきます。
そして、『もっともー!』を叫びつつ、子供たちを泣かせるというまるでナマハゲみたいな役割なんですね。
でもこの『もっとも爺』によって子供が泣くことで、福や幸せを呼び込めるといわれているんですよ。
子供たちにとってはトラウマものですが、とっても良い存在だったんです。
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他の言い方もある!
他にも地域によっては、『鬼は内、福は内』と掛け声を言う場所もあります
実は面白いことに、この『鬼は内』という掛け声をかけるのは、地名に『鬼』の文字が入っていたり、鬼をお祀り(おまつり)している神社などがある地域限定。
つまり、鬼は払うべきものではなく、神様の一種として、家の中に歓迎しているんですね。
ぜひ、自分が生まれた地域の豆まきの掛け声を思い出して、鬼を追っ払っていきましょう!
まとめ
豆まきの標準的な掛け声は『鬼は外』と『福は内』で、基本的にはそれぞれ2回ずつ唱えます。
順番はまず外へ向かって豆をまいて鬼を払い、家の中に豆をまいて福を呼び込むもので、本来は鬼役を必要としていません。
鬼役の人は自分でなにか掛け声をかけると良いかも知れませんね。
地域によって掛け声が異なってきて、鬼を家に入れたり、『ごもっとも』と合いの手を入れる場合もあるので、かなり個性豊かなんですよ!
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