松茸といえば、秋の味覚の王様。
店頭に並び始めると、秋が来たなぁと思いますよね。
そして、毎年気になるのが、その松茸の相場です。
今年は安いかなぁ?高いかなぁ?と、色々見比べてしまいますよね。
今回はそもそもなぜ松茸が高いのか、国産と中国産の違いなどについてまとめてみました。
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松茸の値段の相場は?国産と中国産では大体いくらくらい?
中国産に比べ、国産の松茸が高いのは、何となくお分かりだと思います。
では、どのくらいの違いがあるのでしょうか?
松茸はカサの状態によって値段が変わってきます。
カサが開いていない方が値段が高い傾向にあります(カサが開いていない状態が香りが良いとされているからです)。
中国産の場合、カサがつぼみの状態で日本に入ってくることが少ないようです。
それはつぼみの状態で収穫しても、輸送中にどうしてもカサが開いてしますためです。
それ以外の状態で比べてみると、カサが中つぼみの場合で1本当たりの値段の相場は、国産¥5,500くらいに対し、中国産は¥500ぐらいです。
ちなみに、カサが開いた状態のものは、国産¥1,500くらいに対し、中国産¥150ぐらいです。
こうしてみると、国産と中国産の相場の違いは、大体10分の1だということが分かります。
そもそも松茸の値段が高いのはなぜ?
そもそも、なぜ松茸はこんなにも高いのでしょうか?
それは、松茸の生える環境が特殊だからです。
松茸は、人工的に栽培することが出来ません。
なので、市場に出回っている松茸はすべて天然ものなのです。
松茸は、菌根菌(きんこんきん)という種類のきのこです。
この菌根菌というのは生きている樹木と共生し、互いに栄養分を補い合う関係で成長します。
この菌根菌というのは、なかなか菌が植物に付着しづらく、成長が難しいと言われています。
また、松茸は「アカマツ」という木に発生し、成長します。
しかも、ただアカマツがあればいい、というわけではありません。
松茸が発生するには、その他にも、アカマツの樹齢や湿度、日当たりや立木密度など、様々な条件が重ならないといけないのです。
このように、松茸は発生するのにとても特殊な環境が必要なため、人口で栽培が出来ず採れる数が限られてくるので、高級になってしまうのです。
こうしてみると、松茸は貴重なキノコだということが分かります。
では松茸の国産と中国産ではどう違うのでしょうか???
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松茸の国産と中国産は違いは?
国産の松茸と中国産の松茸の違いは、値段だけではありません。
一番の違いは「香り」です。
松茸は香りを楽しむ食べ物ですが、この香りを「いい香り」として楽しんでいるのは、実は日本だけなんです。
外国では需要が無く、下手をすれば「臭い」と思っている国もあるそうです。
その松茸の香りがあまりしないことが多いのが中国産です。
これは輸入の際に、菌や害虫などを予防・殺菌するために、松茸に付いている土などをきれいに洗浄してしまうからです。
そのせいで、せっかくの香りが飛んでしまうので、中国産は香りが少なくなるのです。
中には飛んでしまった香りを補うために、人口の香料を付けている松茸もあるよう。
人口の香料が独特の臭みを発していると感じる人もあるようです。
ちなみに、カサが開いてしまうと香りがすぐ飛んでしまいますが、国産であればカサが開いていても香りが強いので、炊き込みご飯やお吸い物などに使えます。
そして、もう一つの違いは「食感」です。
国産の松茸は、収穫してすぐのものが市場に出回るため、新鮮な松茸が店頭に並んでおり調理してもシャキシャキとした食感が楽しめます。
しかし、中国産の場合、どうしても輸送に時間が掛かってしまうため、新鮮とは言えなくなります。
そのため、国産に比べるとどうしても食感が悪くなり、シャキシャキとした食感が少なくなってしまいます。
最後に
松茸の値段の大体の相場と高い理由、国産と中国産の違いについて解説しました。
やはり国産の方が味・香りともに中国産より勝っているので、どうしても高級になってしまうのは納得です。
松茸は高くて、なかなか手にするのに躊躇(ちゅうちょ)してしまいますが、折角の秋の味覚を味わうのですから、本物の香りと味を楽しんでみてはいかがでしょうか?
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