ロードバイクで坂道を下るにはコツが必要です。
スポーツバイクが流行し、昔に比べて低価格でロードバイクやマウンテンバイクが手に入るようになりました。
昔はロードバイクやマウンテンバイクは本当に高い物ばかりで、基本はプロショップで買って、手厚いアフターケアと共に、週末はショップの走行会などで店長さんからテクニックを伝授してもらっていたものです。
知っていればより快適に楽しめるのですが、売って終わりという量販店が増えて、なかなか昔のように教わる機会の少ない、それどころか全く何も知識がなくロードバイクに乗られている人も多いと思います。
そこで、長年のロードバイクに乗っている私が、独断と偏見で選んだ、ロードバイクで一番快感な「下り坂」のテクニックについて初心向けに解説していきますね。
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目次
ロードバイクでの下り坂を初心者に解説します
下り坂をスピーディにこなすテクニックですが、シティライドでチョイ乗りの方にはお勧めできません。
なぜならシティライドでは走行車や路駐、歩行者や障害物、落下物など、大事故に繋がりかねない不確定要素が多いからです。
そういったことも踏まえ、まずは走行環境について話してみたいと思います。
ロードバイクの走行は郊外へ行くのがお勧め!坂道は特に!
ロードバイクの練習をするのなら、郊外に行った方がいいです。
特に坂道の練習するなら、郊外の山に行ってみることをおすすめします。
ロードバイクは自転車の速度効率を究極まで高めたバイクです。
車で言うところのスポーツカー的な位置づけなので、障害物や他の不確定要素の多い都心部での走行にはあまり向きません。
私の場合、関東在住の頃は神奈川と山梨の県境の田舎道を好んで走っていました。
私は長年競技として自転車に乗ってきましたが、サイクリングなどで気軽に楽しむ人にとっても郊外がお勧めです。
その方がロードバイクのポテンシャルを最大限に感じられます。
坂道の練習をする場合も同じです。
日本って山が多い環境なので、ちょっと郊外に行けば意外と近くにうってつけの峠道や田舎道があるので、興味のある人は探してみてくださいね。
ではでは、前置きが長くなりましたが、いよいよテクニックについてお話していきますね。
ロードバイクの下り坂の走行は重心が大事
ロードバイクで下り坂を下るときにまず大事なのは重心位置です。
重心は出来る限り後ろに持ってくることが大事です。
なので、基本的にはサドルの一番後ろに座ります。
下り坂において重心が前のめりになると、ブレーキ時に慣性で身体が前にグッと引っ張られる際に踏ん張れず、思う様にブレーキング出来ません。
もし自分のバイクで一番後ろに座っても下り坂で踏ん張り切らない場合は、サドルをもう少し後ろにセッティングし直すことをおすすめします。
姿勢はできる限り低くする
ロードバイクで下り坂を下るときは、できる限り頭を低くして身体を低く保ちます。
ハンドル位置はドロップハンドルの下を持ち、ブレーキにしっかり指を掛けます。
姿勢を低く保つ事で空気の抵抗を減らし、よりロスなくスピードを乗せることができます。
要約すると、
- サドルの後ろに座り、頭をできる限り低くして、下ハンドルを握る。
という事ですね。
私の場合はお尻よりも頭が下がります。
サドルの後ろに座るとペダルが回しづらいですが、基本的に直線の下り坂はこの姿勢で下ればペダルを漕ぐ必要なく加速します。
直線の下り坂はこれを実践すれば確実に速くなります。
でも、絶対無理をしない事です。
坂道での落車は死亡事故の例もありますので、自分の限界を少しずつあげて徐々に徐々に行ってください。
ロードバイクの下り坂のテクニック!
ロードバイクでの下り坂カーブの基本的なテクニック
知っている方も多いと思いますが、ロードバイクでカーブを走行するときは《アウト イン アウト》が基本です。
カーブ前に左カーブなら右側、右カーブなら左側に寄ってカーブに進入し、道の内側に向かって真ん中を過ぎたら道の外側に抜けるという事ですね。
また、カーブを丁度曲がれる速度まで減速してから進入するというのが基本です。
カーブ進入時のスピードが速すぎるとカーブ内で減速しなければならない訳ですが、カーブ中にブレーキを掛けるとベストなラインから外れてしまい、より強く、長くブレーキを掛けることになりがちです。
(うまい人はうまくブレーキング出来ますが。)
そして、ハンドルを操作して曲がるのでなく、身体を進行方向に倒して曲がります。
スピードが出ている状態ではハンドルはほんの少ししか曲がらないし、無理やり曲げたとすれば大クラッシュしてしまいます。
カーブに入る時には目線も非常に大事です。
視線はカーブの出口を見ます。
そうする事で自然とバイクもそこに向かっていきます。
カーブの全貌(ぜんぼう)を理解した上で進入するというイメージですね。
基本はアウト イン アウトですが、左右にカーブが続くつづら折りなどではこの限りではないのであくまで基本として覚えておいてくださいね。
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下り坂では意外と重要なのが機材選び
ロードバイクの下り坂の走り方は分かってもらえたでしょうか?
これまではテクニックについてお話ししましたが、下り坂の中でもカーブについてはテクニックと並んでタイヤの質も大きく影響します。
身体を倒して曲がるわけですが、この時に信頼できるグリップのいいタイヤを選ばなければ身体を倒せないものなんです。
滑る、もしくは滑る可能性が高い、と思っていたら身体はなかなか倒れてくれないんですよね。
私は若いころから競技を始めましたが、その当時は貧乏でタイヤは安い物が当たり前でしたので、カーブは怖いセクションでした。
今はある程度いいタイヤを使えるので、昔のバリバリ速かった頃よりカーブは速く下れていると思います。
昔の私の様に資金に余裕が無い場合は、タイヤに入れる空気圧を少し低くして、柔らかめに設定する事でタイヤの設置面が増えて安定します。
しかし、そうするとパンク率が上がるので、色々試して、妥協点を見極めてみるのもプライベートスポーツの面白いところですね。
ロードバイクの下り坂カーブまとめると
- カーブが見えたら曲がる側と逆側の道路端に寄る。分離帯超えない様に。
- カーブの出口を見てカーブの全貌を把握する。
- カーブ内で減速しなくていい様に前もって減速する。
- 身体を倒して曲がる。ハンドル操作に頼らない。
- アウト イン アウトのラインでカーブの出口を見ながら走りきる。
減速に失敗したのなら無理せずブレーキをして安全に曲がりましょう。
初めて下る坂は特に慎重に行く方がいいと思います。
当然ながら通い慣れた坂も、石が落ちている、雨天、車や歩行者の存在もあるので常に慎重に安全に配慮してくださいね。
最後に
いかがでしたか?
下り坂は登った達成感も手伝って一番爽快です。(確実に癖になります笑)
しかしながら事故を起こせば重大事故というのが付いて回る危険なセクションです。
それを認識した上で安全性を確保して楽しんでくださいね。
絶対にヘルメット、グローブを着用して歩行者や車などにご注意下さいね。
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