あなたは、音楽は好きですか?
これを読んでいるということは少なからず、興味がある人ですよね。
では、どんなジャンルの音楽が好きですか?
ヒップホップ? ロック? それともクラシックですか?
全部好きという人もいるかと思います。
ではジャズは?
難しい・うるさい・理解できないっていう人、多いですね。
そこで、ジャズの良さがわからないってあなたへ、魅力や聴き方を説明していきます。
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目次
ジャズの良さがわからない!何がいいの?
たしかに馴染みのない人にとっては、「ジャズ」はとっつきにくいものですね。
そもそも、「ジャズ」ってなんでしょうね。
まずは、そこから説明していきます。
ジャズの魅力を知るには、ジャズの歴史を知っていることも大事ですよ。
ジャズってそもそも何?
「ジャズ」は、20世紀初頭、アメリカで生まれた音楽です。
ところが、正確にはいつから「ジャズ」と呼ばれるようになったかは、実はわかっていません。
それは、今の音楽のように商売として生まれたものではないからです。
今の音楽は、プロと呼ばれるミュージシャンが商業ベースで売ることを前提に成り立っていますが、それ以前の音楽は、自分たちが楽しむために演奏していたからです。
それが、これは商売になると思った人たちがレコードにして売り出してから、一般的に「ジャズ」というものが広まっていきました。
それを最初に初めた人たちがいた場所が「ニューオーリンズ」だったので、そこから初期のジャズを「ニューオーリンズ・ジャズ」といいます。
この頃の代表的なミュージシャンには、「ルイ・アームストロング」などがいます。
商売になる前にジャズを演奏していた人たちは、黒人でした。
ジャズはアメリカの奴隷制度によってアフリカから連れてこられた人たちが、日頃の不平不満などを表現するための「プロテスト(抗議のための)・ソング」だったのです。
なので、今もって本場アメリカでは、ジャズは黒人にしか理解できないし、演奏するべきではないという人がいたりします。
(だから本当は、東の片すみの小島に住む日本人などにわかるわけなどないのかもしれません)
ジャズは歴史とともに少しずつ、でもダイナミックに変化していく
その後、第一次世界大戦で仕事を失ったジャズ・ミュージシャンたちがニューヨークに移り住むようになってから、さらに「ジャズ」は変貌していきます。
その当時のニューヨークは、ギャングがはびこる「禁酒法」の時代で、ハーレムや高級クラブなどで演奏されるようになり、ニューヨークはジャズの聖地と呼ばれるようになります。
1929年に「世界大恐慌」が起こり、そして「スウィング・ジャズ」という音楽になっていきます。
「スウィング・ジャズ」は今までのジャズと比べて明るめな曲が多くあります。不景気のときこそ、明るい音楽を聞きたいのは今も昔も同じようです。
この頃の有名な人には「ベニー・グッドマン」「グレン・ミラー」「カウント・ベイシー」「デューク・エリントン」などがいます。
それから十数年立つと、また変貌していきます。
それまでのジャズは、決まったフレーズを演奏するスタイルでしたが、それに飽きたミュージシャンたちが、決まった演奏(リフ)のあとに同じコード進行で自由に演奏する
「アドリブスタイル(即興演奏)」が確立されていきます。
この頃のジャズは「ビ・バップ」と呼ばれます。
(カウボーイビバップってアニメ知ってますか? カウボーイビバップのタイトルはここからきていると思われます。)
有名な人には「ディジー・ガレスピー」「チャーリー・パーカー」「セロニアス・モンク」などがいます。
そのあとは、「モダンジャズ」「クール・ジャズ」「ウエスト・コーストジャズ」「ハード・バップ」へと変貌していきます。
また、ロックと融合した「クロスオーバー」「フュージョン」なども生まれ、「スムーズジャズ」などへも波及していきました。
このように、一口に「ジャズ」といっても時代によって様々、多種多様化しているのが「ジャズ」の世界のおもしろさです。
なんといっても音楽は趣味嗜好のものですので、好き嫌いは十人十色、演奏している人が「コレはジャズ」と言い張ればそれは「ジャズ」ということになります。
なので、ジャズの魅力を知りたければ、ひととおり聞いてみてくださいとしか言えないのも事実です。
ただ、こんな膨大にあるジャンルを全て聞くのは難しいと思います。
そこで、次の項目からジャズの魅力を説明していきますね。
ジャズの魅力や聴き方のコツを教えて
ジャズが好きな人がいう理由はコレ!
ジャズの独特な特徴、それこそがジャズの魅力です。
それではジャズの特徴とは
「即興演奏(そっきょうえんそう)」
これは、大体のジャズ好きが言うことですね。
他のジャンルで、譜面にある音以外の演奏をすることは少ないです。
ライブなどで多少のアレンジがあったり、ギターソロがあったりとは思いますが、ジャズの場合、本当に即興です。
他のジャンルでは、CDとアレンジが違うだけで不満を言う人もいますからね。
即興演奏ははジャズならではです。
そして、ジャズがわからないというほとんどの人が、即興演奏がわからないといいます。
即興演奏にもルールはある
でもアドリブスタイル(即興演奏)にも、もちろんルールがあります。
ただデタラメに演奏しているわけではありません。
「コード進行」というものに則って演奏しているのです。
楽器を演奏したことがない人にはちょっと難しいかもしれませんが、普段あなたが聞いているJ-POPにも、もちろん「コード進行」というものがあります。
そもそも、音階は7つしかありません。
ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの7つです。
コレを3つ組み合わせたものをコードといいます。
ド・ミ・ソだったら「C」というコードになります。(コードの数は、組み合わせによってすごい数になりますが、普通はそんなに使いません)
曲はこれを基準に作られています。
そして小節ごと、または何小節かごとにC⇒Em⇒Am⇒G7といった具合に「コード進行」が進んでいき曲になるわけです。
アドリブスタイルは、たとえばCのコードの小節のときはド・ミ・ソのいずれかの音を使って演奏するというきまりで即興演奏しているのです。
(実際はもっと複雑なのですがここではわかりやすく説明しています)
さらにシンコペーション(音を伸ばしたりつなげたりする)、ブルーノートスケール(3音5音7音を半音下げて付け加える)等いろんな技術を駆使して演奏しているので、基礎知識がないと「何やってるのかわからない」となるわけです。
でもこの即興演奏が、聞いているうちに基礎知識がなくても気持ち良い音に聞こえてきます。
ただ、管楽器などの演奏の場合は弦楽器とか鍵盤楽器とは違い、かなりファジーな楽器で音程を口で調節しているので音が外れることがあります。
それが「ジャズ」という音楽の味でもあるのですが「絶対音感」を持った人はこれをとても苦痛に感じたりするそうです。
独特のリズムもジャズの魅力
ジャズの独特のリズムも、ジャズの魅力にあげる人がいます。
普段耳にするポップスやロックでは大体「8ビート」が使われ、これは一拍目と三拍目に強いビートが来ます(オンビート)が、「ジャズ」は裏拍子といって二拍目と四拍目に強いビートが来ます(オフビート)。
言葉で書くと難しいのですが、聞いてみるとわかります。
ただ、最近のJ-POPでもジャズっぽいな曲もありますので、普通に使われています。
つまり、ジャズは特別な音楽ではないのです。
一説によると、このオフビートが耳に馴染むととても心地よく、いやし効果があるなどと言われています。(ゆらぎの音1/fに近いものだそうです)
コール&レスポンスもジャズを聴く上で欠かせない知識
コール&レスポンスもジャスを聴く上で知っておいた方がいいことです。
コール&レスポンスは、演奏リーダーが演奏したアドリブスタイルを、他のミュージシャンが真似をして演奏するものです。
これもライブ演奏などでは、かなり盛りあがる秘訣かなと思います。
もともとブルースのミュージシャンたちが始めたものですが、今では色んなジャンルのミュージシャンたちがやっています。
ジャズの魅力を知るにはこれが一番大事!
そして最も大事な「聞くコツ」は、「お気に入りのミュージシャン」を見つけられるかです。
最初から最後まで即興演奏だけというミュージシャンから、実にメロディアスな演奏をするミュージシャンまでいろいろいますので。
日本にもわかりやすいジャズはいっぱいあります。
たとえば、「T-スクエア」、「カシオペア」あたりなんかはわかりやすいです。
彼らの演奏はいわゆる「フュージョン」と呼ばれるジャンルにあたります。
「T―スクエア」で有名なのは「TRUTH」という「F-1」のテーマが有名ですよね。
最後に
ジャズの魅力や聴き方を説明してきました。
やっぱりよくわかんないって方もいると思います。
やっぱり音楽を字で説明すること自体難しいです。
いまは、Youtubeなどで色々な曲や演奏を聴けたりするので、聴いてみるのが一番です。
今回の記事で紹介したジャンル名やアーティスト名で検索してみてくださいね。
少しでもジャズに触れて、あなたもジャズ好きになってくれるとすごく嬉しいです。
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