お正月になると箱根駅伝が全国放送されます。
箱根駅伝に出場している大学をよく見ると、一つの共通点があります。
そうです。
関東の大学ばかりです。
なぜ箱根駅伝は関東の大学ばかりなのか、関西の大学は出れないのか、その理由を紹介していきますね。
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箱根駅伝の大学はなぜ関東だけなの?
箱根駅伝は関東の大学ばかりでています。
お正月に全国放送しているのに、なぜ関東の大学だけしか出てないのでしょう?
結論から言いますと、箱根駅伝は関東の地方大会の一つと言う位置づけだからです。
箱根駅伝の正式名称は「東京箱根間往復大学駅伝競走」と言い、関東陸上学生競技連盟が主催しています。
つまり、箱根駅伝は関東の陸上連盟が主催している地方大会なんです。
だから、箱根駅伝の上位に入賞すると(10以内)、全国の大学がでる出雲駅伝の出場資格を得ることができます。
箱根駅伝はその出雲駅伝と全日本大学駅伝と並んで、『大学三大駅伝』なんて呼ばれています。
同じ年にこの3大会をすべて優勝することを、3冠達成なんても言います。
箱根駅伝で関西など他の地方の大学は出れない!
ここで疑問に思われる方もいると思います。
単なる地方の大学大会なのに、なぜ大学三大駅伝なんて呼ばれているのだろう?って思われるのではないでしょうか?
箱根駅伝はその大学三大駅伝のなかで最も歴史が古く伝統があり、一般の認知度が一番高いからと言われています。
実際、各駅伝の第一回大会を見ていくと、
出雲駅伝が1989年、
全日本大学駅伝が1970年、
そして、箱根駅伝が1920年と
箱根駅伝が、ずば抜けて歴史があります。
箱根駅伝はその歴史から、数々の有名ランナーを輩出しており、そのことで世間の認知度が高くなっています。
1987年には全国放送もされるように、さらに認知度があがりました。
日程的にも出雲駅伝が10月、全日本大学駅伝が11月、そして箱根駅伝が1月と、箱根駅伝が日程の最後になっています。
こういう日程面でも箱根駅伝が三大駅伝として捉えられている理由になっているようです。
日程が最後であることから、世間的に認知度が高く全国放送もされる箱根駅伝に照準を合わせる大学も少なくないようです。
箱根駅伝の予選会と出雲駅伝は日程が近いため、箱根駅伝の予選会を優先させる大学もあったそうです。
そりゃあ、大学関係者の気持ちになって考えると、世間の注目の集める大会で活躍した方が良いですもんね。
格的には、箱根駅伝は単なる地方大会なんですけどね。
ただ、伝統があるところはレベルの高いところも多く、より良い競争環境を求めて、強いランナーが集まりやすいのも事実です。
だから、高校時代に活躍した全国のエリートランナー達はレベルの高い関東の大学を目指します。
実際、関西の高校にも兵庫の西脇工業や京都の洛南など名門校が多くありますが、箱根駅伝が出場できる関東の大学に進学する人も少なくないです。
世間一般の注目度が高い箱根駅伝に出場資格があり、なおかつレベルも高いとなると、関東の大学に強いランナーが集まりやすいのも当然です。
同じような理由で大学野球をやりたい人は東京6大学を目指す人が多く、ラグビーも関東の大学を目指す人が多いですよね。
関東の大学のレベルが高いのも、箱根駅伝が三大駅伝と言われる一因かもしれません。
実際、同じ三大駅伝の出雲駅伝、全日本大学駅伝とも関東の大学が上位を占めること多いですよ。
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箱根駅伝の関西では見ないの?視聴率は?
箱根駅伝は単なる関東の駅伝大会であることがわかりました。
毎年のようにお正月に放送されるように、毎年高い視聴率です。
あれだけ長い放送時間なのに、関東地区では平均25%を超えることも多いです。
では、ここで気になるのは関西地区の視聴率はどれくらいだろうということです。
何となく私の印象で正確ではないのですが、「箱根駅伝が関東の地方大会なのに・・・」みたいな感じのことを言われるのは関西地域の方が多いように感じます。
他の地方の人はどこの大会かなんて、そこまで気にしていないような・・・・。
関西は独特の文化圏があって、良い意味でも悪い意味でも関西ラブな方が多いように感じます。
あくまで私の気のせいかもしれませんが・・・。
話を戻しまして、関西地域の箱根駅伝の視聴率なんですが、だいたい15%前後みたいです。
これを高いとみるか、低いとも見るか人それぞれですが、そんな関西ラブの意識の人も多いのだとしたら、「意外に結構な人達が関西でも見ているなぁ」というのが私の印象です。
箱根駅伝が関西でも多くの方が見られているのは、単純に箱根駅伝の放送自体が、テレビ番組として非常におもしろいからでしょう。
上の記事にも書きましたが、箱根駅伝が持つ先が読めないドラマ性は非常に魅力的です。
また、関西の駅伝名門高校からも多くのランナーが、箱根駅伝を目指して関東の大学に進学します。
そんな地元の有名ランナーが関東の地で頑張っているとなったら、関西でも見られる方も多いのでないでしょうか。
そして、もともと関東は大学が非常に多く、地方出身者は関東の大学を目指す人も多いです。
地方出身者が地元の大学に行こうにも選択肢が限られがちです。
だから、関東の大学に行こうと考える地方出身者が多く、結果、全国に多くの関東の大学の出身者がいるようになります。
その関東の大学を出ている地方出身者も、地方での箱根駅伝の人気を支えているのではないでしょうか。
実際、地方出身の私の父親も東京の大学を卒業しています。父親は箱根駅伝で母校がでると応援してます。
関西は地元ラブな方が多く、関西地区に大学の数も多いので、関西地区でずっといる方もおられるとは思います。
しかし、大学進学の選択肢を増やす過程で、関東の大学を選択される関西人も多いでしょう。
そんな方も関西の箱根駅伝の人気を支えているのでないでしょうか。
最後に
箱根駅伝が関東の大学しか出れない理由と三大駅伝に選ばれている理由、また関西地区の視聴率についての考察をお伝えしました。
箱根駅伝は関東の地方大会だから関東の大学しかでれず、地方大会なのに三大駅伝に選ばれているのは伝統と人気あるからでした。
関西の視聴率も意外と高かったです。
箱根駅伝は関東のローカル大会ではあるのですが、箱根駅伝を目指してレベルが高い学生が集まっているのが関東の大学です。
これからもレベルの高い競争を箱根駅伝で繰り広げられ、私たちも思わず正月に見てしまうでしょうね。
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