
ロードレースはとても長い距離を走ります。
コース内容も平坦ばかりではなく、起伏に富んだもので、完走するだけでもかなりのハードです。
しかしながら、実はロードレースの核心は終盤にあり、それまではエース格はひっそりと追走集団に身を置き、その時を待ちます。
中盤から終盤に向かう頃になると、追走集団が逃げ集団を捉えるべくスピードを上げていきます。
ここからがレースの一番の見どころになります。
そこでロードレースの見どころであるレース終盤のポイントについて解説していきます。
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目次
ロードレースの見どころは終盤!
ロードレース中盤から終盤に逃げ集団はできるけど?
レース中盤から終盤にかけて逃げ集団がほぼ形成されます。
ロードレースでは人の後ろを走ることで風の抵抗を軽減して走ります。
先頭を走るのと、人一人の後ろを走るのとでは35%も抵抗が違います。
このため、先頭を一人の選手が引き続ければすぐにスタミナ切れを起こしてしまうので、集団を形成します。
集団では十数秒ずつ順番に先頭を走り、平等にスタミナを消費しながら走ります。
集団内でチームが違う場合は本来は敵同士なんですが、『逃げ』という共通の目的を持った集団なので、一時的に仲間みたいな感じです。
この【先頭交代】に加わる人数が多ければ多いほど、足を休められる時間が長いため、一人当たりのパワーが増し、よりスピードを上げることができます。
このことから、追走集団に比べ、人数の少ないグループ〜小集団程度の規模で形成される逃げ集団は、追走集団よりも圧倒的に不利な条件となります。
そもそもなぜ、必ずといっていいほど逃げ集団が形成されるのでしょうか?
そこには戦略、メリットがあります。
逃げ集団ができるのはスポンサーへのアピールという戦略も
一つはスポンサーへのアピールです。
逃げ集団はテレビに映る時間が長く、スポンサーのロゴや名前はより露出できます。
このため、特に序盤はいろいろなチームの若手選手などが逃げ集団を形成し、アピール合戦をします。
このアタックの応酬が始まると「さぁ、始まったぞ〜」と楽しくなってきます(笑)
追走集団で風除けにならずに済むための戦略で
アピール合戦はいわゆる余興の様な物ですが、中盤の逃げ集団の目的は少しずつ勝利にかかわるものに変わっていきます。
戦略的に、追走集団で風除けにならないようにするために、逃げ集団に加わる(形成する)ということもあります。
レースが中盤〜終盤に向かうにつれ、逃げ集団を追走集団が捕まえるために速度を上げていきます。
この追走集団の先頭交代は、ある程度平等にチーム員を動員する紳士協定があります。
しかし、逃げ集団に選手を送り込んでいるチームは先頭交代に参加しません。
考えてみれば当たり前のことだと思いますが、逃げ集団のチーム員があわよくば逃げ勝つかもしれない中、わざわざ捕まえに行く理由がありませんよね。
このことから逃げ集団に選手を送り込むことができれば、終盤に逃げ集団を捉えた際、ほかのチームよりもよりスタミナを残して優位に立てるというメリットがあります。
逃げ切り優勝の可能性も十分にある
中盤の逃げで優勝というのは少し難易度が高いですが、終盤にアタックを仕掛けて逃げに成功するとそのまま長い距離を走り切って優勝というのも可能性があります。
グランツールでは、3分の1のレースが逃げによる優勝という結果が出ているようで、優勝を狙って逃げることには大きなメリットがあります。
ロードレース終盤の優勝争いの見どころは?
終盤にさしかかって、逃げ集団をとらえた場合、かけひきが熾烈(しれつ)を極めます。
さて、どんな盛り上がるシチュエーションがあるのでしょうか。
いろんなパターンを紹介しておくので、ロードレース観戦にお役立てください。
スプリンターは先頭交代をやらない
エースがスプリンターのチームは終盤の終盤になると、先頭交代を他の選手にやってもらい、ほかの選手を振るいにかけます。
アシスト達は全速力で走っては先頭交代をし、エースがスプリントかける位置まで護送します。
さぁ、ついにいい位置に来た!となった瞬間エースが全ての力を振り絞ってスプリント勝負に出ます。
その後ろにはほかのチームのスプリンターが付いていることが多く、最後の最後、数センチの差で勝者が決まります。
ゴールを過ぎたあたりで優勝者のガッツポーズするのがとてもエキサイティングです。
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残り数キロで数人〜1人逃げ切り優勝
終盤に集団が一つになると、アタックの応酬で最後の逃げを図る選手が出てきます。
アタックに反応した数人で再度逃げグループを形成し、逃げ切れば、残った選手でスプリント勝負をして決します。
この時も数センチの差でのゴールとなります。
例えばこの時、同じチーム員が二人と、敵選手一人という多数対1の状況となった時は大きな見どころです!(私個人が好きなだけですが笑)
Aは二人(A1、A2)、Bは一人です。
A1選手が逃げようとします。
ここでB選手は追わざるを得ません。
A2選手はB選手の後ろで風を避けながら一緒に追いつきます。
「あ〜やっとA1に追いついたぜ」とB選手が思った矢先A2選手がアタック!
B選手はまた追います。
このように、脚を使わされたB選手はよっぽどのことがなければ勝てません。
数十キロも一人逃げ
数十キロに一人逃げは一番カッコいい形です。
圧倒的に調子が良いエース選手が一人でアタックし、一人で集団を引き離し単独ゴールします。
その年ずば抜けて強い選手がワンデイクラシックなどでよく見せてくれます。
最後に
ロードレース一番の見どころの終盤のポイントを解説しました。
ロードレースは見方がわかると、より面白くなります。
あなたも色々なレースで色々なバトルを楽しんでみて下さい。
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