ロードレースに観戦において、ゴールのバトルと並んで熱いポイントは「アタック」です。
アタックはレースにおいて大小様々に、あらゆる局面で巻き起こっています。
そこで、ロードレースには欠かすことのできないアタックについてタイミングやアタック潰しなどについて解説していきます。
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目次
ロードレースのアタックはどんなタイミングでやるの?
ロードレースのアタックとは?
ロードレースのアタックとは、基本集団走行のロードレースにおいて、一人ないし数人の選手が集団から【逃げ】を図る際に行うことです。
集団の速度に対し、劇的にペースアップ(ダッシュに近い速度)し、集団を切り離す戦術を指します。
アタックが決まれば、単独〜数人のグループに分かれての走行【逃げ】となり、終盤であれば、これである程度順位が決まることも多々あります。
ではどんなタイミングでどの様なアタックが展開されるのかを書いていきます。
ロードレース序盤〜中盤のアタックについて
レース序盤〜残り50キロ程度まではエース格は集団でスタミナを温存しています。
集団の中にいると風の抵抗がないうえ、気圧の変化で前に引っ張られるような力が発生する(スリップストリームと呼ばれる)ため、平坦な道でもペダルをこがなくてもある程度進んで行きます。
そんな序盤に集団からアタックで飛び出し、単独や少数グループを形成するのは、若手選手やアシスト選手です。
序盤のアタックは遅かれ早かれ、追走する巨大なメイン集団にほぼ100%吸収されてしまいます。
では、なぜ、勝てないと決まっている序盤アタックを行うかというと、それはスポンサー会社へのアピールのため、そして若手選手の自身のアピールのためでもあります。
先頭を走ればテレビにより長く映るため、観戦者にスポンサーの名前をより長くアピールでき、スポンサーは喜びますし、若手選手は、自分の名前を売り込むチャンスとなります。
実際序盤のアタックはかなりのマニアでない限り聞いたことのない名前の選手もよく登場します。
序盤〜中盤は、これらのアタックを誰かが仕掛けてはメイン集団に吸収されてを繰り返します。
ロードレース終盤のアタックについて
ゴールまで残り50キロを過ぎると徐々に集団も緊張感が増していきます。
終盤でのアタックは、場合によっては逃げ切り優勝もあり得るため、他選手のアタックへの反応も激しくなります。
私の好きなベルギーの選手は先行逃げ切りが得意な選手も多く、残り50キロでアタックしそのまま逃げ切った選手もいました。
ですが、50キロもの距離を一人で風をかっ切りながら走るにはかなり強烈なアタック(ダッシュ)を長い時間継続し、追走集団を突きはなさなければなりません。
これはかなりの力技で、その選手がその年調子が良く、さらにそのレースでのコンディションも最高という状況でない限りなかなか起こりません。
終盤は皆んながそのような本気アタックする選手に対して気をはっており、大体はアタック潰しの憂き目(うきめ)にあって集団に再度引き戻されてしまいます。
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ロードレースのアタック潰しとは?
アタック潰しは相手選手のアタックを無効化して、集団に引き戻させることです。
漫画の弱虫ペダルでもよくやっていました。
集団からアタックで逃げるという事は、集団の風除けの恩恵から離れ、もろに風に脚のスタミナを削られながら走る事になります。
そんな圧倒的に不利な状況を覚悟の上で、優勝の為にダッシュし、「よし!苦しいけどこれを耐えれば優勝だ!」と意気込んだら、実は自分の後ろで他の選手が自分を風除けにして走っているとしたらどうでしょうか。
そうなると確実な1位が揺らぎます。
しかもその選手がずっと前に出てくれず、ずっと風除け状態で走り続けたらどうでしょう。
それはもはやその敵選手のアシストをしていると同じになってしまいます。
アタック潰しをされた選手は、「くそ〜、アタックしたけど付いてこられた〜」「しかも全然前出てくれないじゃねーか。このままこいつにアタックされたら俺が不利だ〜」と心を潰されてしまいます。
これがアタック潰しと呼ばれる理由です。
潰しにきたチームが2人、3人編成、その中に敵エースがいたとしたら…散々脚を使わされだ挙句に敵エースがその後にアタック!なんてことがあります。
本人はさておき、観戦者としてかなりエキサイティングです!
こんなアタック潰しをふまえておくと、ロードレースを観るときにとても楽しめるようになりますよ。
最後に
ロードレースのアタックのタイミングやアタック潰しについて解説してきました。
アタックがわかると、ロードレースを観るのが楽しくなります。
ロードレースのときアタックに注意して観戦してみてくださいね!
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