お祝いの時に赤飯を用意しますよね。
小豆が入って、美味しいです。
私もお祝いの時に、赤飯を食べるのが楽しみです
でも、そもそもこの赤飯って何なんでしょうか?
なんで、お祝い事の時に赤いご飯を用意するのでしょう。
そんな赤飯の謎を解説していきます。
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赤飯をお祝いの時に用意する理由は?その由来は昔々・・・
赤飯をなぜお祝いの時に用意するのかは、赤飯の由来、起源と関係しています。
赤飯の起源を探っていくと、昔々の縄文時代までさかのぼります。
縄文時代にお米が中国から伝わってきたとき、赤米(インディカ種)でした。
赤米(インディカ種)は、名前の通り、炊くと赤い色をしていました。
そんな赤いお米は、当時とても貴重なもので、神様にお供えをしていました。
お供えしたお米をお下がりとして、人々も赤い米を食べていました。
江戸時代ごろまでは、そんな赤い色のお米を食べていたようです。
そして、時代とともに稲作技術の普及していき、収穫も安定して味もおいしい、現在の白いお米(ジャポニカ種)にかわっていきました。
年貢を納めてもらうときに、美味しくて収穫量が安定した米が良いと、大名も思ったのでしょうね。
赤飯の色はなぜ赤いの?意味は?
こうして、おいしい白い米に変わっていったのですが、神様にお供えするのは赤い米を使うという習慣は残りました。
古来から日本では赤い色には、邪気を払う厄除けの能力があると考えられていたことも大きいでしょう。
(神社で赤い鳥居などが赤い飾りが多いのも、邪気払いのためです。)
そこで、白いお米に小豆を入れて炊き、赤く色づけしたお赤飯を、神様にお供えするようになりました。
お赤飯は、赤米の代用品だったわけですね。
ちなみに、お赤飯にごまをかけるのは、赤く染めたのを、「ごま」かす意味があるなんても言われています(笑)
祝い事や神事など行事で神様にお供えしたりしたことから、お赤飯をおめでたいときに用意するようになっていきました。
あと、補足なんですが、赤い色は魔除けになると考えられていたので、昔にはお葬式など良くないことが起きたときにも、お赤飯を食べていたようです。
いつごろからおめでたいときだけに、食べるようになったのかは不明です。
悪いことが起きたときに食べていたお赤飯を、おめでたい時に食べることで、「凶を返して吉にする」という縁起直しの意味あいがあったのであろうとも言われています。
災い転じて福となすということですね。
また、逆に、長生きしたのだから、めでたいと考え、お葬式にお赤飯を出したという説もあります。
地方によってはお葬式など悪いことをが起きたときには、白蒸しの白いお赤飯もあるようです。
これは、同じように、縁起直しの意味あいのようです。
物事をどう捉えるかで、良くも悪くも考えれるということですね。
昔の人はいかにして物事を良いように捉えられるかに、神経を注いだんでしょうね。
今よりも昔は、まじないとかが信じられていた世界だったと思いますしね。
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赤飯の歴史は?どんな風に広まったの?
赤飯の歴史は古く、平安時代の書物『枕草子』の中に小豆粥として記載されています。
鎌倉時代には宮中行事食として、桃の節句や端午の節句など季節の節目に食べられたようです。
古来、日本では季節の変わり目は邪気が入りやすいと言われていたので、赤い色をした赤飯を食べて邪気払いをしたのでしょうね。
室町時代にはお祝いのときには用意されるようになり、庶民には江戸時代に広まっていきました。
赤飯が江戸時代に庶民に広まったのは、健康食の意味あいも大きかったようです。
お赤飯は、江戸病や江戸煩い(えどわずらい)といわれる脚気(かっけ)の予防になるからです。
脚気はビタミンB1が欠乏して、起こる病気です。
江戸時代になり、あわやひえなど雑穀から、精米した白米を食べるようになり、ビタミンB1が不足するようになりました。
そこで脚気の予防の意味あいで、お赤飯や小豆飯を食べられるようになりました。
小豆には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているんです。
ビタミンB1も豊富で、むくみを解消してくれると言われるサポニンとカリウムが含まれています。
お赤飯はおめでたい食事だけでなく、健康食だったんですね。
最後に~お赤飯の由来を知ると~
なぜ、お赤飯をお祝い事の時に食べるのかを解説しました。
もともと中国から伝わってきた米の色が赤色で、それを神様にお供えしていた歴史があったからということでした。
そして、赤飯はその代用品ということでした。
何となく食べていたお赤飯ですが、由来や歴史を知ると面白いですね。
健康にも良さそうなので、今日はお赤飯を食べようかな。
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