妊娠された方でも、お正月お盆などの帰省などで安定期に入っての旅行で長距離移動をしなければならない場面があります。
また、里帰り出産される妊婦さんは、帰省の方法も考えなければなりません。
体のこともお腹の赤ちゃんも心配ですし、できるだけ無理のない移動手段を選びたいですよね。
そこで妊婦の移動はいつまでしても大丈夫なのか、移動手段などを解説していきます。
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目次
妊婦の移動はいつまで?気をつけることは?
妊婦が移動するのはこの時期が望ましい
一般的に、妊娠16週を過ぎた辺りから、つわりが減少し胎盤が完成することが多く、16週〜28週の時期を体調の安定する安定期と呼ぶことが多いです。
ただし、妊娠後期(29週〜)までつわりが続く方もいらっしゃいますし、切迫早産で安静にしなければならない妊婦さんもいらっしゃいます。
一概に全ての妊婦さんに言えることではありませんが、長距離の移動をするのであれば、体調の比較的安定している安定期中の移動が望ましいと言えます。
妊娠後期は?
安定期を過ぎた妊娠後期(29週〜)は、お腹も大きく張りやすくなり、移動が難しくなってくる時期でもあります。
また、正産期(37週〜)は、いつ赤ちゃんが生まれてもおかしくない時期となります。
なので、妊娠後期に長距離移動するのは、正直な話あまりおすすめはできません。
されるのであれば、主治医の先生に相談してみてくださいね。
移動時に気をつけること
安定期であっても主治医の先生に移動を相談してからお決めになった方がいいかと思います。
また移動時はできたら旦那さんなど誰か付き添いがあった方がいいです。
産気づいたり何かあれば、すぐに対応をお願いできますしね。
また、移動で疲れますし、慣れない土地で生活すると普段より疲れやすくなって、体調不良になってしまうかもしれません。
なので、移動先の土地にどんな産婦人科があるのか、あらかじめチェックしておくと安心でしょう。
そして、なるべくゆとりをもったスケジュールの移動で、マタニティマークや母子手帳、診察券や保険証を持参しての移動を心がけて下さい。
妊婦の移動で新幹線や飛行機はどうなの?
妊婦の新幹線での移動は?
妊娠中は通常時と体調や体型が異なるので、新幹線移動時は荷物は最小限にして指定席での乗車が望ましいと思います。
やむを得ず安定期以外での移動になる場合は、主治医に相談の上、移動先の駅で家族や知人にお迎えを頼んでおくと安心です。
妊娠後期(29週〜)では、お腹が大きく足元が見えにくいことがあるので、乗車の際など転倒にはくれぐれもお気をつけ下さい。
里帰り出産での移動であるならば、可能であれば時期を早めるのが望ましいかもしれません。
また、新幹線だけに限りませんが、妊婦さんは頻尿になりがちなので、通路側の席やトイレの近くの席ですとトイレに行きやすいと思います。
妊婦の飛行機での移動?
妊娠初期(〜15週)は妊娠が安定せず流産の危険性もあり、つわりも続いている時期であるため、妊婦の方の体のことを考えると、他の移動手段より負担がかかる飛行機での移動はおすすめできません。
飛行機での移動は、体調の安定している安定期(16週〜28週)が望ましく、妊娠後期(29週〜)なりますと、お腹も大きくなるため無理な姿勢や長時間の移動は妊婦さんの体に負担をかけてしまいます。
ただ、妊婦が飛行機での移動をおすすめしない専門家も多くいるので(放射線の影響を受けるなどの理由で)、どうしても移動が必要な場合は、医師へのご相談が望ましいと思います。
また、飛行機を使っての長距離移動を妊娠後期に行う場合は、医師の診断書が必要となる場合があります。
ANAのホームページでは、出産予定日を含め28日以内の妊婦の方の搭乗は、医師の診断書が必要であると載せています。
その他の航空会社でも妊娠後期の方の搭乗に医師の診断書を必要としていることが多いので、どうしても飛行機での長距離移動が必要な場合は、早めの計画が望ましいと思います。
航空会社によっては妊婦であることをあらかじめ伝えておくと、優先搭乗できるなどのサービスが受けられることもあります。
なので早め早めに主治医の先生や周りの家族、航空会社などに相談していきましょう。
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妊婦が長距離バスの移動は?
妊婦の方が長距離バスに乗ることは可能ですが、少なくとも夜間の長距離バスは体に負担がかかるので避けた方がよいと思います。
妊婦さんで夜間バスを検討されているのであれば、何か事情があって乗られるのかもしれませんが、夜間バスはシート倒して寝ることが多く決して広くありません。
また、距離が長く乗車時間が長い場合は、特に医師へのご相談が望ましいと思います(医師によっては、電車を勧める方もいらっしゃるそうです)。
長距離バスは同じ体勢で長時間過ごすことが体に負担がかかるため、移動による疲労で体調を崩されることがないかが心配されます。
安定期や妊娠後期でも、
- バスの揺れでお腹が揺れるのが心配
- 足がすぐに浮腫んでしまう
- トイレに行きたいときに転倒が心配
といった意見があります。
長距離バスに乗るかは妊婦の方の自己責任ですが、可能であればタクシーや電車での移動、付き添いの方とご一緒の乗車をおすすめします。
最後に
妊婦の方が長距離移動をいつ、どのような方法で行うかは自己責任です。
しかし、お腹の中の赤ちゃんのことを一番わかってあげられるのは妊婦の方ご自身です。
ご自身のためにも、お腹の赤ちゃんのためにも、どうかご無理のない方法での移動を心がけてあげて下さい。
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