夏になると愛犬も暑くて大変そうです。
室内で飼っている場合も熱中症の恐れなどがあるので、愛犬を室内で飼っていると心配に思われている飼い主さんも多いと思います。
そこで室内犬を飼っている飼い主さんのために、室内犬のための暑さ対策を紹介していきます。
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目次
室内犬の夏の暑さ対策は?
まず初めに犬の特徴から知っていきましょう。
実は犬は暑さに弱い
実は犬は暑さに弱い生き物です。
一見夏でも元気に走り回っているように見える犬たちですが、実は性質的に暑さを逃しにくい体をしているんですね。
特徴としては以下の点が挙げられます。
・四足歩行のため、熱を逃がし辛い
人間は二足歩行のため縦に体が長いので、よほどの暑さでなければ空気を受けやすく、比較的涼しく過ごせます。
でも、犬は四足歩行のため、胸からお腹にかけて空気の抜け道が狭く、熱がこもりやすいです。
特に大型犬は長毛種も多いため普通の犬よりも空気が抜けにくく、体の構造上とても換気(かんき)が悪いようです。
・被毛の中で蒸れてしまいやすい
飼っているペットが長毛種だった場合はさらに暑さは天敵となります。
もともとこの種類の犬は寒い国が発祥の犬も多く、「寒さに強い」「水から体を守る」という体の構造をしています。
寒さに耐えれるようになっているのですが、逆をいえば暑さには弱いということになるので、夏は大変過ごしずらいです。
・多くの犬種は寒い国からやってきた
現在の犬種の多くはドイツやイタリア、イギリスなどヨーロッパの国々で生まれました。
ヨーロッパは日本より北の方に位置しており、比較的寒い地域になります。
ですので、夏は過ごしやすいため、逆に冬の環境に耐えれるような犬たちが生まれたんですね。
なので、そういった点により、犬はあまり暑さに適した動物ではありません。
犬の暑がっているサインに気付くことが大事!
私たちが住んでいる日本は寒い国よりは比較的に温かく、他の暑い国に比べればまだ気温は穏やかな方ですが、それでも夏は30℃を越える炎天下になってしまうこともありますよね。
そういう時はやはり犬も辛いです。
そんな犬が暑がっているサインに気付いてあげることが大切です。
・パンティングをする
パンティングはハァハァと呼吸が乱れている状態。
室内でもパンティングをするようであれば、体を冷やしてあげた方がいいでしょう。
こちらの症状が一番分かりやすいサインなので、気付いたらすぐ対応してあげましょう。
・いつもより動が緩慢になる
人間は走ると汗をかきますが、動くと体の熱が分散されるので体温が上がります。
なので、「暑い時はあまり動きたくない」という気持ちになり、最低限の動きしかしなくなりますよね。
これは犬にも同じ事がいえます。
動きが鈍くなったら体を冷やしてあげましょう。
・食欲がない
犬は梅雨頃から食欲が落ちてくる犬も多いようですが、7月あたりになるとさらに食べなくなる犬も多いです。
食欲がないのは人間と同じように夏バテ状態になっている証拠です。
あまりにも食べずに痩せてきてしまっているようなら注意が必要です。
以上が犬の暑がっている時のサインになります。
では、このような症状が現れないためにはどうすればいいのか?
以下より犬の暑さ対策をご紹介していきます。
室内犬の暑さ対策はこうする!
・エアコンをつけてあげる
暑さを感じるようになってきたら、エアコンをつけてあげましょう。
飼い主さんの住んでいる地域や外の温度によっても変わってくると思いますが、犬に適した気温は25~26℃ぐらいがいいです。
温度だけではなく、湿度も大切なので、ドライ運転に設定しておきましょう。
もし電気代が気になるという方は、タイマー設定をして日中はこの室内温度を保てる環境にしておくと大丈夫です。
逆に暑いからと無理をして冷房器具をつけずに部屋を放置し、暑さに耐えかねた時にだけ部屋を急速に冷やそうとした時の方が電力を大幅に消費します。
予め部屋の温度を適度な状態に保つという意味でつかっていれば、大きく電力が動くことがないので、安くつくんですね。
・窓を開けたり、室内のドアを開けておく
これは家の中の空気の通りをよくするために行います。
風の通り道ができれば、自然に熱も逃がすことができ、また涼しい風も入ってきます。
部屋のドアだけでなく、キッチンやお風呂場などのドアも開けておきましょう。
お風呂場は涼しいと聞きますので、そこに飲み水なども置いてあげれば犬も涼めると思います。
窓は防犯のために高窓や小窓などを開けておくだけで十分です。
また窓をある程度開けたままでも施錠できるグッズをつけておきましょう。
・扇風機をかける
犬は人間のように体温を下げるために汗をかくということはほどんどありません。
なので、風を浴びせてあげることによって室内の空気が涼しくなるだけでなく、被毛の中にも風を通してあげれるので犬にとって効果的です。
・エサと飲み水にも注意を
夏場の水分補給は大事で、これは犬にも言える事です。
日なたに水を置いておくと、すぐに温かくなってしまいますので、水温が上がらないような場所に置いておきましょう。
さらに水もそうなのですが、エサにも注意が必要です。
一見ドッグフードは乾燥しているように見えるので、傷む心配はないと思われがちですが、ドッグフードも他の食べ物と同じように傷みます。
なので、必要な量だけ与え、さらに水も冷たいものに取り替えてあげましょう。
氷を入れておくのアリです。
以上が犬の基本的な暑さ対策になります。
犬の暑さ対策を留守番時にもする!
先ほどのご紹介したものは飼い主さんが家にいる状態での暑さ対策でした。
次は飼い主さんがいない間の暑さ対策になります。
基本的に先にご紹介したものも含めて行う対策法となります。
以下より紹介していきますね。
犬をケージに入れておく場合は?
・ケージは直射日光の当たらない場所に設置
室内の温度が上がる主な原因は窓から差し込む直射日光になります。
なのでケージは直射日光が当たるような場所の近くに置くのは避けましょう。
それに遮光カーテンをつけるか、雨戸を閉めておくなどすればより効果的です。
・直接エアコンの風が当たる場所も避ける
エアコンの風を長時間浴びるのは人間にとってもよくないですよね。
犬も同様ですので、エアコンの風が直接当たる場所にケージを置くのは避けましょう。
・扇風機を近くに置く
扇風機を近くに置いておけば空気の循環により涼しい風を犬に送ることができます。
風をあて過ぎてもよくないと思いますので、扇風機の首が回るように設定しておきましょう。
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犬をケージに入れていない場合は?
・停電も視野に入れておく
停電が起きてエアコンが停止してしまった場合のことも考えて、上で解説したように部屋のドアなどを開けて犬が涼しめる場所に逃げれるようにしておきましょう。
・ペット用の冷却グッズを使う
暑さ対策のグッズとして、ペット用の冷却マットなどがあります。
その中でも冷凍庫で冷やして使うタイプのものは便利です。
直射日光の当たらないところに置いておくと冷たさが半日は持ちます。
しかし、保冷剤が入っているものはかみ癖がある犬は注意が必要です。
かじった拍子に保冷剤の中身を食べてしまう可能性があるからです。
なので留守番時に使用する前に、あらかじめ何度か飼い主さんの観察の下、犬にマットを慣れさせましょう。
慣れるまでは大変かもしれませんが、これも犬の暑さ対策として有効的なものなので、ぜひ慣れさせてあげましょう。
・冷凍ペットボトルを用意
前もって1リットル程度のペットボトルに7分目ほど水を入れ、少しへこませた状態で冷凍したものを準備します。
この時水を満タンにして入れると、冷凍した際に膨張してペットボトルが爆発する恐れがありますので注意しましょう。
凍った状態になったものをタオルでグルグル巻きにすると、簡単な冷却グッズが完成します。
犬が涼しむような場所に置いておくと、その場所だけでも冷やすことが出来るます。
冷却マット同様にこちらも持ちがいいので、朝に置いておいても夕方まで氷が残っている事が多いそうです。
ただしペットボトルのふたで遊ぶ犬もいるので、ふたが見えないようにタオルで包むか袋状のもので包むなどしましょう。
犬がふたをとってしまい、誤って飲み込んでしまったりするのを避けるためです。
・猛暑日になってしまう場合は預けるのも選択肢
色んな対策をしてもやはりかなりの猛暑日になってしまう場合は、防ぎきれないかもしれません。
猛暑日の場合は、知人や友人、ペットホテルか動物病院などに前もって相談し預かってもらうのもいいでしょう。
特に旅行などで長期間家を空ける場合はこちらの方が安心です。
以上が留守番時の対策法になります。
最後に
室内犬の暑さ対策を留守番の時もあわせて解説しました。
室内犬のための夏の対策法はいかがだったでしょうか。
毎年夏になりますと猛暑が続きますが、犬にとっても快適に過ごせるように、この記事を参考にしてみて下さいね。
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