毎年5月の第2日曜日は「母の日」です。
この日は、母親にいつもお世話になっている感謝の気持ちを伝える日です。
でも、よくよく考えてみると、母の日って由来ってよくわかりません。
また、なぜカーネーションを贈るのでしょう。
そんな母の日とカーネーションの由来や意味について解説していきますね。
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目次
母の日の由来や意味は?
20世紀初頭のアメリカ(ウェストバージニア州)で「母の日」は生まれました。
母の日はアメリカ人のアンナ・ジャーヴィスさんが行った「母親に感謝する日」を設立するための運動から誕生しました。
アンナ・ジャーヴィスさんは、一生懸命育ててくれた自分の母親を尊敬し、母親亡くなってからも敬う気持ちを残し続けたいとの思いからの運動でした。
母親を敬うことは大切なことで、素晴らしい運動です。
母の日として制定されたのは、アンナさんの母親であるアン・ジャーヴィスさんが偉大な人物であったことも大きかったと思われます。
母親のアンさんは南北戦争中、ボランティア団体を組織しており、街の医療を改善させようと呼びかけていました。
そのボランティア団体の名前はMother’sDay WorkClubと言います。
当時、アンさんが住んでいたウェブスターでは、北軍の兵士も南軍の兵士もいました。
当時は衛生環境が悪く、医療も進歩していなかったため、多くの兵士はチフスやはしかなどの病気にかかっていました。
苦しむ兵士を見ながら、アンさんのボランティア団体は北軍・南軍関係なくすべての兵士の治療に協力しようと決意し、多くの兵士を助けました。
また、南北戦争後もアンさんは亡くなるまで、子供への教育活動や平和活動、医療活動を続けたのです。
亡くなるまで人のことを考え続けた偉大な母を敬うアンナさんの「母親を祝う日を設立する運動」は、アメリカ全土に広がり多くの人から支持されました。
そして1915年にアメリカ連邦会議で5月の第2日曜日を「母親を祝う日」として、認可されたのです。
母の日は日本にはいつ広まったの?
母親を祝う日は、日本にも入ってきました。
アメリカで制定された1915年前後には、キリスト教の教会などでは母の日として祝っていたと言われています。
母の日運動を行ったアンナジャービスさんのメッセージも青山学院に届き、女性宣教師たちが熱心に活動をしていたようです。
ただ本当に母の日が日本に広まったのは、1937年に森永製菓が母の日を告知したことできっかけになりました。
1937年の5月8日に「森永母の日会」が豊島園で開催されました。
20万人ものお母さんが無料で招待され、その様子がマスコミで報道され広まったようです。
何でもその招待券には豊島園の入場券やお菓子の引換券などもついていたそうです。
しかし、森永製菓ってすごい太っ腹ですね。
会社は社会貢献もするべきなんてことをよく言いますが、これこそまさしく社会貢献です。すごい森永製菓!
その後、10年ほど経ち1947年に日本でもアメリカと同じように5月の第2日曜日が母の日として制定されました(10年の月日が経った後制定されたのは戦争の影響も大きかったと思われます)。
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母の日になぜ赤いカーネーションを贈るの?
母の日のカーネーションの始まりは?
カーネーションの始まりも、アンさんとアンナさん親子からです。
アンさん(母親)は、白いカーネーションが好きでした。
なので、アンさんが亡くなった時たくさんの白いカーネーションが祭壇に飾られました。
そこから、母親が亡くなっていれば白のカーネーションを、ご健在であれば赤いカーネーションを贈るようになりました。
母親がいない子供への配慮もあり赤白区別するのはどうかと言うことで、赤いカーネーションに統一されました。
他の色のカーネーションではダメなの?
赤のカーネーションの花言葉は母の愛・愛を信じる・強烈な愛です。
現在では様々な色のカーネーションを贈ることが増えました。
もし赤以外のカーネーションを贈るなら、ピンクや紫、ブルーが愛の意味が強く感謝を伝えるのに適しています。
ちなみにそれぞれの色のカーネーションの花言葉は
- ピンク・・・感謝、気品、温かい心
- 紫・・・誇り、気品
- ブルー・・・永遠の幸福
です。
また、避けた方が良い色があって、濃い赤色と黄色、白色は避けた方が良いです。
濃い赤色は死別をイメージさせる意味が含まれ、黄色のカーネーションは軽蔑や嫉妬と言うような意味を含みますので注意してください。
そして、白色は亡くなった母親に贈るものとされているので避けた方が無難でしょう。
まあ、気にしないお母さんは気にしないとは思いますが(笑)
ちなみにオレンジのカーネーションもありますが、花言葉は純粋な愛・熱愛などの意味があって、どちらかというと恋人に贈るのにふさわしいカーネーションです。
最後に
母の日とカーネーションの由来と意味について解説してきました。
母親も女性です、花をもらったら嬉しいですよね。
こんなことから母の日に花を贈る習慣が広まったのでしょうね。
母の日に感謝をしめすのはとても良い習慣だと思います。
これからもこの習慣を引き継いでいきたいですね。
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