日本でもイースターのことが話題にのぼるようになりました。
大きなテーマパークで、イースターのイベントが開催されることも広まってきた原因でしょう。
ただ、イースターと名前は聞きますが、私たち日本人には、由来などはよくわかりません。
私たちにも少しづつ広まっていっているイースターについて、由来や起源、イースターのシンボル、日にちなどについて説明していきますね。
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目次
イースターの由来や起源は?何をするの?なぜ卵やうさぎ?
イースターの由来は?
イースターは日本語で言うと、復活祭と言います。
復活祭という名前の通り、イエスキリストが復活したとされている日です。
イースターはキリスト教最古の儀式とも言われています。
キリストは様々な奇跡を起こしたと言われていますが、その最大の奇跡が復活です。
だから、キリスト教を信仰する人にとってイースターは、最も重要な祭日としています。
キリスト教を信じる人達には、キリストが誕生したとされるクリスマスよりも、イースターの方が大事に思っているって人も多いみたいですよ。
イースターって何をするの?
キリスト教の方は、クリスマスと同じように家族で盛大に祝って、豪華なごちそうを食べます。
また、イースターには卵を使った料理を食べたり、カラフルに彩られたイースターエッグを飾ったり、卵を使った遊びも行います。
卵を使った遊びとして代表的なのは、
- エッグハント:庭などに隠されたイースターエッグを探すゲーム。学校で行われたりもする。
- エッグレース:イースターエッグをスプーンに乗せて、落とさないようにゴールを目指す。
- エッグロール:イースターエッグを割らないように転がしてゴールを目指すゲーム。ホワイトハウスでも開催されることで有名。
が有名です。
イースター時期によく見かけるカラフルな卵(イースターエッグ)は、春のプレゼントとして、野うさぎが運んでくると言われています。
この野うさぎを、イースターバニーと言います。
イースターと言うと、この卵とうさぎのイメージもあるのですが、これはなぜなんでしょう?
イースターになぜたまご、うさぎ?
イースターにたまごを使うのは、たまごは新しい命や復活の象徴だからと言われています。
卵の中でじっと過ごし、殻を割って生まれてくるのがキリストの復活を表しているとも。
キリストが死という殻を打ち破ってきたイメージなんでしょうね。
また、イースターでうさぎがイメージされるのは、うさぎは多くの子供を産むことから、豊かな生命や豊穣の象徴だからと言われています。
うさぎもたまごと同様にイースターのシンボル的な存在で、イースターの時期にはうさぎの形をしたチョコレートが売られたりしています。
イースターの名前の由来は?起源を知る!
イースターがキリストの復活した日で、キリスト教の方にとって大切な日であることはわかりました。
では、そもそも『イースター』という名前の由来は何なんでしょう?
イースターの名前の由来は、キリスト教の布教活動とも関係してきます。
キリスト教は布教活動をするとき、その地方地方のの風習を取り入れながら広めていったと言われています。
ヨーロッパの各地方の土着の宗教を、どんどんキリスト教の文化の中に取り入れていったんですね。
イースターも、もともとはゲルマン民族の神話の、春の女神の名前が由来との説があります。
その春の女神様の名前が『Eostre(エオストレ)』と言います。
このエオストレ女神は、野うさぎを従えていると言われており、現在のイースターと共通点があります。
この女神さまの名前が、イースターの語源と言われています。
ただ、これらは英語、ドイツ語圏のイースターの語源の話です。
英語ドイツ語圏以外のイースターは別の語源があると言われています。
英語・ドイツ語圏以外では、イースターは、ギリシャ語とロシア語で『パスハ』、イタリアなどラテン語系の国では『パスカ』と呼ばれています。
これらの語源はユダヤ教の過越の祭り(すぎこしのまつり)を意味する、『ペサハ』から来ていると言われています。
この過越の祭りは、春に行われるユダヤ教の祭りです。
神の命を守ることにより災いを受けずに済んだ、つまり過ぎ越したとのことで、過越の祭りと言われています。
過越の祭りは、春分の日の後の最初の満月の日に行われます。
これは後の項目で紹介する、イースターの日の決め方にも影響を与えたと思われます。
この過越の祭りが、イースターのひな型になったとも言われていますよ。
このようにキリスト教のイースターはいろんな慣習が融合して、できていったんでしょう。
長い歴史の中でいつの間にか、いろんな文化がごちゃ混ぜになるのは、日本でも見られますよね。
例えば、初詣はお寺でも神社でも、どちらでも良いとされてますよね。
もともと、お寺と神社は別の宗教だと思うのですが、オッケーみたいな。
補足豆知識!イースター島の『イースター』はなぜ?
補足なんですが、日本でも有名なモアイ像で有名なイースター島があります。
このイースター島は、1722年にオランダが発見しました。
発見した日がイースターであったため、『イースター』島と名付けられたそうです。
ちなみに先住民はポリネシア語で、『ラパ・ヌイ(大きい島と言う意味)』と呼んでいたそうですよ。
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イースターはいつなの?海外では祝日?
イースターは、『春分の日の後の最初の満月日の次の日曜日』がイースターです。
一文で書くとややこしいので、分解して説明すると、
春分の日が来た
↓
春分の日からみて次の満月の日
↓
その満月の日からみて次の日曜日←ここがイースター
です。
2018年のイースターは4月1日の日曜日です。
春分の日が関係しているのは、上の項目であげた、ユダヤ教の過越の祭りがひな型になっているからと思われます。
正式に決まったのは、紀元325年のニカイア公会議(各地からキリスト教の司教を集めて行われた全教会規模の会議)で決められたと言われています。
日曜日に祝うのは、キリストが復活したのが日曜だからです。
金曜日にキリストは処刑され、その3日後の日曜日に復活したと伝えられています。
余談ですが、日曜日が休日になったのも、イースターが関係していると言われます。
キリスト教では昔は土曜日を休息の日としていたそうです。
しかし、キリストが復活した日が日曜日で復活祭となり、日曜日に教会に集まるようになりました。
それで、日曜日に休日が変更されたと言われています。
イースターは、ヨーロッパの方にとって、とても大切な日でイースターの前後の日も祝日になっていることも多いです。
例えば、イギリスでは、金曜日はグッドフライデー、イースター翌日の月曜をイースターマンデーと言い、グッドフライデーからイースターマンデーまでの4日間を休日としています。
各国で異なるみたいなので、イースターのあたりに外国に旅行に行かれる方は、一応調べたおいた方が良いでしょう。
最後に補足なんですが、西方教会では上の日付ですが、東方教会では違う日付になります。
キリスト教は長い歴史があるので、その中で分かれたりして様々な宗派があります。
東方教会はギリシャやロシアなどで信仰している方が多い宗派です。
私たちが一般的に使われているのは、西暦と同じグレゴリオ暦です。
ただ、東方教会ではユリウス暦を使われています。
計算方法自体は同じなんですが、根本となる暦が違うために、西方教会と東方教会では違う日付になっています。
今はグローバルな時代で多文化共存の時代とも言えます。
東方教会と西方教会では違うという事は、頭に入れておいた方が良いでしょうね。
また各細かい宗派によっても、微妙に計算の仕方が異なる場合もあるようです。
このことも頭に入れておきましょうね。
最後に~イースターの歴史や意味を知ると~
イースターの由来について説明してきました。
イースターは、キリスト教徒にとって、キリスト復活の大切な日であることがわかりました。
こうしてイースターの歴史や意味を知ると、文化の重みを感じておもしろいですね。
私たちもイースターで、卵を使った遊びもしても良いかもしれませんね。
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