お彼岸のぼたもちとおはぎの違いは?名前の由来や食べる意味も解説!

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春のお彼岸と秋のお彼岸のぼた餅とお萩って違うの?

お彼岸に食べる食べ物として、『ぼたもち』と『おはぎ』があります。

ぼたもちもおはぎも想像すると、同じ姿を想像される方も多いのではないでしょうか。

あれ、これはぼたもちなの?

おはぎなの?

みたいに疑問を思ってみたり。

そんなぼたもちとおはぎの違いについて解説していきますね。

また、なぜお彼岸にぼたもちやおはぎを食べるのかについても説明していきます。

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お彼岸のぼたもちとおはぎの違いは?名前の由来は?

お彼岸の時に食べる『ぼたもち』と『おはぎ』。

この2つはどう違うのでしょうか?

実は、ぼたもちもおはぎも呼び方が違うだけで、同じものなんです。

各地方やメーカーによって諸説あって、違いはあるようですが、小売店などでは同じものであることが多いです。

 

ぼたもちを漢字で書くと『牡丹餅』、おはぎは『御萩』と書きます。

春のお彼岸の時(3月)には『牡丹(ぼたん)』の花が咲き、秋のお彼岸の時(9月)には『萩(はぎ)』が咲くことから、呼び名が異なって呼ばれるようになりました。

ともにあずきを花に見立てていると言われています。

そんなふうに花に見立てていることから、大きな花(牡丹)に見立てたぼたもちは大きめに、小さな花(萩)見立てたおはぎは小さめに作る地域やメーカーもあるようです。

 

ちなみに、『おはぎ』と『ぼたもち』の名前が有名ですが、夏と冬にも呼び名があるのをご存知ですか?

夏は『夜船(よふね)』、冬は『北窓(きたまど)』と言います。

おはぎは、作る時にペッタンペッタン搗かず(つかず)、近所の人も音が聞こえません。

いつできたかわからないので、『搗き知らず(餅をついたことがわからない)』。

『搗き知らず』が『着き知らず』となり、夜の船はいつ着くのかわからないとかけて、『夜船』となりました。

冬は『搗き知らず』が『月知らず』となり、北の窓は月が見えないことから、『北窓』と言うようになりました。

季節を名前を変えるなんて、風流ですねぇ。

今では、おはぎとぼたもちの呼び名しか一般的には使いませんが、昔の人のように、夏と冬にも名前を変えて呼んでみても良いかもしれませんね。

なぜお彼岸におはぎとぼた餅を食べるの?

おはぎとぼたもちの違いは?その他の説もてんこもり!

また、粒あんで作られたものをおはぎ、こしあんで作られたものをぼたもちと呼ぶようになったという説もあります。

昔は秋のあずきは収穫したばかりで皮が柔らかいので、そのまま粒あんにしていました。

一方、春のあずきは冬をまたいで皮が固くなっていたので皮を取って、こしあんにしました。

だから、伝統を守るお菓子屋さんなどでは、秋のおはぎは粒あん、春のぼたもちはこしあんにして作る地域もあるようです。

ただ、現在では小豆を保管する技術が進歩し、最近はおはぎもぼたもちも、粒あんでもこしあんでも、作られるようになってきています。

最近は、おはぎとぼたもち両方に、粒あんバージョン、こしあんバージョンがあり、区別が無くなっているのが現状です。

 

他にも様々説があって、原材料の違いで呼び分けることがあったり

例:うるち米(おはぎ)ともち米(ぼたもち)

例:きな粉(おはぎ)と小豆あん(ぼたもち)

つき方で区別したり

例:米粒が残ったもの(おはぎ)と、餅になるまでついたもの(ぼたもち)

見た目がぼたぼたしているから、ぼたもちなんて説もあったり(笑)

地方やメーカーで様々な呼び方の習慣があるようです。

 

こんな風に地方や季節、メーカーなどで様々な説がありますが、現在は小売店などでは、ぼたもちもおはぎも違いなく、売られていることも多いようです。

私の地方だけかもしれませんが、私個人的には、おはぎの呼び名の方を小売店でも良く聞き、優勢に感じます(笑)

その地方の伝統を尊重しながらも、一般的には、ぼたもちもおはぎも違いがないと考えても良いようです。

こんな風に様々な説があるのは、日本人ってあれこれ考えてしまうくらい、おはぎが好きでなじみ深いということなんでしょうね。

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お彼岸におはぎやぼたもちを食べる理由や意味は?なぜなの?

おはぎやぼたもちをお彼岸に供えたり食べたりするのは、ご先祖様を供養するためです。

赤い小豆には邪気をはらう効果があると、昔から言われていました。

赤色は魔除けの効果があると、古来の日本では信じられていたんですね。

例えば、神社の鳥居なども赤いですよね。これも魔除けの意味があります。

 

また、もち米は昔は貴重な食べ物で、そんな貴重な食べ物を供えることで、ご先祖様を大切にしているという意味もあります。

そんな邪気をはらう小豆と大切なもち米で、作り供えることで、ご先祖様を供養しました。

そして、供えたものを私たちもいただくようになったのです。

 

また、春のお彼岸の春分、秋のお彼岸の秋分はともに農作業の区切りのころでした。

春は種をまき農作業を始める時期で、秋は食物の収穫の時期でした。

春には神様に豊作をお願いするためにぼたもちを供え、秋には収穫を感謝するためにおはぎを供えていました。

こんな日本古来からの信仰と仏教が結びついて、ご先祖様を供養するようになりました。

ご先祖様を供養することと、私たちが生きている自然に感謝することは、根本では結びついているようです。

 

最後に~おはぎとぼたもちはおいしい!~

お彼岸のおはぎとぼたもちの違いについて、解説してきました。

メーカーや地方で諸説あるようですが、現在の日本では基本同じものと考えて良いようです。

おはぎとぼたもちの名前とか関係なく、好きな人も多い食べ物ですよね。

私もお彼岸の時が来ると、ついつい食べ過ぎてしまうくらいおいしいです。

お彼岸のおはぎとぼたもちの由来を知ると、風流な感じでおいしく食べれそうですね。

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コメント

  1. milk3 より:

    牡丹餅とお萩の呼称を季節で使い分けるというのは、とんでもない誤りですよ。江戸時代はみな一年中牡丹餅で、公家衆が「萩の餅」、女性の中には「お萩」と呼ぶ人もいました。そもそも江戸時代に「ぼた」とは器量の悪い女性の顔を現す言葉だったため、牡丹餅は下品な食べ物とされていました。彼岸に食べるようになるのは江戸時代の後期からです。文献史料に基づいて論証してありますから、まずはブログ「うたことば歳時記 牡丹餅とお萩(流布説の誤り)改訂版」と検索して御覧下さい。

  2. 山口 かお より:

    貴重なご意見ありがとうございます。

    ネット上の情報だけでなく、
    日本文化の専門家が書かれた本にも
    記載されていたので、
    このブログ上でも載せました。

    参考になりました。
    本当にありがとうございました。

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