アウフヘーベンって言葉ご存知ですか。バームクーヘンと語呂が似てますが、お菓子でありません。
舌噛みそうな言葉ですが、漢字で止揚(しよう)と言います。
私は聞いたことなかったんですが、アウフヘーベンの意味を知って、「こりゃ、使える概念だ。」と思いました。
なかなか難しい概念ですが、意識しておくといいですよ。
そんなアウフヘーベンについて解説していきます。
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アウフヘーベン(止揚)とは
アウフヘーベンって何かと言いますと、対立している二つ(テーゼ(主張)とアンチテーゼ(反論))をより高い1つ上の次元へ統合するプロセスのことを言います。
難しいので、もうちょっとかみ砕くと・・・、
- Aという主張がある。
- それに反するBという主張がある。
それらを発展的に統合してCという主張にする過程をアウフヘーベンと言います。
アウフヘーベンはAとBのどちらの主張が勝つとかではなく、新しいCという考え方に統合していくことです。
例を花で挙げると、
「花は美しい。人を喜ばせれて素晴らしいものだ。」という主張があります。
でも、一方で「花は枯れる。人を悲しませるからさびしいものだ。」という主張もあります。
その二つの主張を合わせてより高みを目指すのがアウフヘーベンです。
「美しい花はいつかは枯れる。でも枯れて、種を残す。未来につながる」みたいに高みを目指します。
「美しい」「枯れる」みたいに1個の見方で物事を見るのではなく、複合的に見て高みを目指します。
否定に対する否定さらなる否定では、より良いものは生み出されないってことです。
私の理解ではアウフヘーベンは単純に合わせた玉虫色の解決ではないって思ってます。
例えば、「カレーを食べたい」+「パンを食べたい」→「カレーパンを食べる」ではないってことです。
カレーを食べたい気持ちとパンを食べたい気持ちはカレーパンを食べることで解決できてますか?
私はできていないと思います。
もっともっと高みを目指すのがアウフヘーベンだと思います。
ものすごく難しいけど、両方が納得できる高みの意見を探るのがアウフヘーベンです。
玉虫色の解決は両方に不満が残ったりしますよね。
もっとわかりやすく言うと漫画のライバル関係もアウフヘーベンしていると言えるかもしれないです。
対立する二つのことが切磋琢磨してより高みを目指すみたいな。
サッカー漫画だったら、主人公とライバルが切磋琢磨して、結果二人ともすごい選手になると。
キャプテン翼だったら、翼君と小次郎君みたいな感じですね。
アウフヘーベンの日常生活での使い方!
さて、この難しいアウフヘーベンって言葉をどう日常生活で活かしていったら良いのでしょう?
常に止揚できないか考えるってことですかねぇ。
対立する二つを統合して、より高みを目指せないか思考していく。
どのようにしたらアウフヘーベンできる場を作れないかっていう思考ですね。
まあ、一朝一夕ではいかないとは思います。より高みの次元を目指すのだから。
でも普段の姿勢として、アウフヘーベンを意識しておくと、様々な視点から考えようとする感じになります。
アウフヘーベンを意識することは成長につながります。
何か物語を考えるときにも活かせそうですね。
プレゼンするときにもストーリーが大事とか聞きませんか?
そのストーリー作りに活かせそうですね。ウインウインを目指すストーリーというか。
主人公AとライバルBが争って、主人公Aが勝っただけでは統合できていないストーリーです。
そこにアウフヘーベンの思考を取り入れるんです。
例えば恋愛漫画で考えてみます。
「主人公は恋愛成就、ライバルは恋に破れる」っていう対立はストーリーとして確かに面白いです。
でも、アウフヘーベンを意識すると、ストーリーの別の構図、別の形を探せるきっかけ作りになりそうです。
「主人公とライバルを競い合った結果、二人とも成長できた?」とかはアウフヘーベンしたことになるのかなかぁ。でも、これで読者がついてくるかわからないですが・・・。
普段からアウフヘーベンを意識しておくと、異なる意見の排除を防ぐこともできます。
2つの個性がぶつかるからこそ、起きるシナジー(相乗効果)があります。
違った考えをぶつけるからこそシナジーが起きると思います。
矛盾した意見、対立した意見から、より高い素晴らしい意見が生まれるのがアウフヘーベンです。
アウフヘーベンを意識しておくと、『反論されたので腹が立った』だけで終わりにくくなります。
対立状態を越えて、新しい状態が生み出そうとなります。
まさしくイノベーションですね。
最後に
アウフヘーベンについて書こうとすると、どうしても抽象度が高い文章になってしますね。
でも、知っておくと、いろんな意見を尊重しようとなります。
いろんな個性も尊重しようとなります。
私も普段からアウフヘーベンを意識していきます。
なかなか実践するのは難しいですが・・・。
ちなみに今回のタイトルは親父ギャグになってます。「止揚(しよう)しよう。」となってます。
普段の生活でアウフヘーベンを意識するために、合言葉で使えそうなので、あえて親父ギャグ化しました。
「しようしよう」みたいな(笑)
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