岡田斗司夫さんって知ってますか?
オタクのキング、オタキングと呼ばれたりする方です。
エヴァンゲリオンで有名なガイナックスの元社長さんです。
そんな岡田さんの本を私は好きで良く読みます。
なんていうか、すごい発想をされる方で、岡田さんの本を読むと頭の良さを感じられます。
そんな岡田さんの本の中でも、超おすすめの本があります。
それは、
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)
です。
岡田さんは朝日新聞で「悩みのるつぼ」っていう人生相談コーナーで連載をされています。
この「オタクの息子に悩んでます」では、岡田さんがその人生相談コーナーでどう考えるかを、懇切丁寧に記してくれています。
タイトルだけを見ると、オタクについて書いている本だと思うかもしれませんね。
この本は人生相談コーナーでの回答例ってはんちゅうを超えています。
岡田斗司夫がどう考えているかという思考法の本です。
頭の良さを感じさせる岡田斗司夫の思考のパターンを詳しく解説してくれています。
岡田斗司夫の頭の中を見るような感じですね。
この本は日常生活の発想法にも非常に役立ちます。
仕事、家事、雑務などなど、この世の中、日々考えなければいけないことだらけです。
私の場合はこのブログの文章を書くのに、とても影響を与えてくれている本です。
そんな「オタクの息子に悩んでます」の私なりの活用方法を紹介します。
「オタクの息子に悩んでます」の11個の思考ツール
この本は岡田さんが使っている11個の思考ツールを紹介してくれています。
以下文字だらけなので、次の項目まで飛ばしてくれても構わないです。
その11個は以下です。
- 分析・・・考える物事を何が問題点なのか?本当の問題は何なのか?疑って推理していく過程。
- 仕分け・・・「解決できるもの」「解決できないもの」あるいは「自分のこと」か「他人のこと」などなど仕分けする過程。
- 潜行・・・「なぜ?なぜ?なぜ?・・・」と深く考えていく思考法。疑いながら潜っていく方法。
- アナロジー・・・たとえ話。人間は言葉で考えます。ぴったりの言葉を探して見つけると思考しやすくなります。腑に落ちるって感じですかね。
- メーター・・・人間は何かを考える時100か0かで考えてしまいがちです。100か0ではなく50や60だったらどうだろうと考える思考。
- ピラミッド・・・「ピラミッドの中で自分の位置はグループどこだろう」と考える方法。自分の位置を知ることで悲観等の感情から逃れて、客観的になる方法。
- 四分類・・・なんでもかんでも、とりあえず四つに分類しちゃうという方法。2×2のマトリクスで考える方法。
- 三価値・・・「最大多数の最大幸福(みんなの幸せのために個人が犠牲になっても仕方がない)、「自由と権利(個人の自由を尊重する)」「美徳の追求(理想の社会や市民を目指す)」。この三つの価値の綱引きで考える思考法。
- 思考フレームの拡大・・・自分と相手のゾーン両方が入っている共通のゾーンを無理やり見つけてしまう方法。
- 共感と立場・・・共感は一言でいうと、「相手と同じ風呂に入ること」。相手の気持ちになって考えることが共感。立場は相手の味方になって考える思考。
- フォーカス・・・相手の現状で「具体的で可能な行動」に焦点(フォーカス)をあわせる思考法。行動可能な範囲内にしぼって考える方法。
どれも使える方法です。
上を見ただけではよくわからないと思うので、詳しくは実際に本を手に取って読んで欲しいです。
本当にわかりやすく一個一個説明してくれています。
この11個の方法はあくまで、岡田さんの思考方法なので、自分が使えるって思った思考法から1つづつ実践していけば良いと思います。
この11個の方法の中で、私が特に使えると思った方法があります。それを次の項目で紹介していきます。
「オタクの息子に悩んでます」で私が使えるって思った思考法
11個の思考法が全て役立つと思うんですが、私が特に役立つって思える2つを詳しく紹介します。
まず、1個目のお勧め思考パターンは「10.共感と立場」です。
ブログを書くのに非常に使えるって思いました。
ブログだけでなく、プレゼンや何かを説明するときに非常に使える方法だなぁと。
私はこのブログで様々なことを思考しています。
私が考えたり、困ったり、経験したことが、誰かの役に立ったら良いなぁって思って書いています。
単純に笑えたでも、役に立ったって考えてます。
ゆるくマラソンを速くなりたい人、子育てで困っている人、様々なことを妄想してしまう人、人見知りの人・・・などなど、誰かに役立ってくれたらと思って書いています。
そんな人が共感できるように実体験を交えながら書くようにしています。
まさしく「相手と同じ風呂に入る」ようにしています。
これって説明したり、文章を書いたりするときの基本だなあと感じてます。
立場の「相手の味方になる」って極意だなぁって思います。冷静に客観的に分析しつつ、でも最終的には「相手の味方になる」ってすごいです。
岡田さんは本の中で相手の味方になると自然と優しい言葉がでますと書いてましたが、これがすごいです。
世界中を敵にまわしてもあなたの味方になるって考えたら、厳しいんだけど優しくてあたたかい言葉が、私の頭の中から自然とつむぎだされます。
相手の気持ちで考えるだけではなく、味方になるって考える。
微妙な違いだけど、全然できあがる文章が違います。味方になる立場ってすごい重要だと感じました。
もう1つ、特に役立つなと私が感じた思考法は、「3.潜行」です。
何かものごとを考えるとき、「どうしたら良いんだろう? こうしたらどうだろう?」と対処方法ばっかり考えてしまいがちです。
人ってすぐに解決を求める生き物です。
でも、それでは浅い解決方法しか、思い浮かびません。
すぐに思い浮かぶ対処方法を実践するのではなくて、「なぜ?なぜ?なぜ?・・・」と疑いながら、思考を潜っていきます。
思考の底につくくらい、「なぜ?なぜ?なぜ?・・・」と潜っていきます。
私は時には直観で行動することも勧めています。でも直観で行動するためには、普段の積み重ねも重要なんです。
その積み重ねが「潜行」という思考です。
普段から「なぜ?なぜ?なぜ?・・・」と疑いながら思考を潜っていく習慣を身につけていると、自然と直観も研ぎ澄まされます。
岡田さんは本の中で、
限界まで潜れば、あとは勝手に身体が浮上する方向を見つける。つまり「無意識が解決方法を勝手に考えてくれる」わけです。
って書いています。
思考の底までなぜ?を考える習慣を身につけることって大切だなぁって感じてます。
なかなか底まで考えるって難しいけど、この習慣をつけると少しずつ潜行できる深さも深まっていくように思います。
ちょっとずつで良いので、潜行していく習慣をつけていけばどうでしょうか。
最後に・・・面白い文章をこころがけること
悩みのるつぼって人生相談コーナーは岡田斗司夫さんだけでなく、他の様々な識者も悩みに答えています。
その中で、岡田さんは「彼らより面白いことを書きたい」ってことを目標にされています。
面白いかどうかって基準ってすごくないですか?
私はこの基準にも大きく影響を受けています。
私も面白いかどうかって基準で捉えてみたら、けっこう社会の見え方が違って見えました。
あなたも面白いかどうかって目線でも、ものごとを見てみたらどうでしょう。
おすすめですよ。
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