桜玉吉先生の「日々我人間 (文春e-book)」を読みました。
「ひびわれにんげん」と読むそうです。
様々な話題をお茶の間に提供してくれる、あの週刊文春で連載されている作品です。
玉吉先生が作者後記に書かれていましたが、「日々我人間」というタイトルは、楳図かずお先生の「ひびわれ人間」から、アテられたようです。
玉吉先生(笑)
相変わらずの視点だなぁ(笑)
ちなみに楳図先生のひびわれ人間は、現代版フランケンシュタインみたいな感じで超怖いようです。
死んだ幼児の脳を埋め込まれた人造人間の話です。
幼稚園時代に見たら、そらトラウマになるわ、玉吉先生(笑)
幼稚園時代に見ようとする発想は、幼稚園時代から玉吉先生は玉吉先生って感じがして好感が持てます(笑)
桜玉吉先生は1980年代から1990年代にファミ通(ファミコン通信)で「しあわせのかたち」ってカラー2ページ見開き漫画を連載していた方です。
最初はファミ通らしく、ゲームを題材にしたストーリー漫画でした。
著作権等の事情もあったんでしょうね、ファミ通が週刊化にともない日記漫画になりました。
その時代にファミ通見た人は、かなり心に残っている漫画家さんではないですか?
僕は心にささりまくりです。
「しわあわせのかたち」が僕のトラウマになっているかもしれません(笑)
でも、近年はなかなか作品も発表されず、不定期で連載をされていました。
気付いたら「日々我人間」も発売されていたみたいな感じでした。
僕がちゃんと玉吉先生を追いかけてなかったのもあるけど。
それで早速読んでみると、おもしろい。
玉吉先生節がさく裂です。
前半が漫画喫茶で生活していた話、後半が伊豆の家の話です。
伊豆の話のムカデなど様々な動物との対決の話はおもしろいです。
ムカデの回が何回も続くのが、おもしろい。
文春にムカデ漫画(笑)
玉吉先生って、どこかドジです。「日々我人間」にもそんなドジエピソードが満載です。
でも、そのドジも桜先生だからこそ、気付けるドジとなっています。
桜先生でなければ、普通にドジしたと思わずに通り過ぎてしまう日常でしょう。
玉吉先生はそのドジに気付いて、作品として昇華しています。
その視点ってすごいなぁと思います。
あと、僕が「日々我人間」で楽しみにしているのが、タイトル近くのイラストです。
「日々我人間」っていう手書きのタイトルの上くらいに、ちょっとしたイラストを描いてくれているんです。
しあわせのかたち時代から、タイトル近くにちょっとしたイラストを描いてくれてて、それが僕は好きでした。
今回の作品も結構書いてくれてます。
イラストがない回も結構あるんだけど、桜先生のインスピレーションなのかなぁ。
個人的には第84回の「リスのバカ」イラストが結構好きです。赤塚不二夫風かなあ(笑)
こんな感じで、イラストも楽しませてくれます。
ありがとう、玉吉先生です。
あと「日々我人間」は長細い本なので、キンドルでは読みにくいそうです。
実際の本を買われた方が良いかもしれません。
「日々我人間」は、昔からのファンはもちろんのこと、桜玉吉先生の作品を見たことない人も、ちょっと手に取ってみて欲しいなぁと思います。
最後に
桜玉吉先生の本をこの機会に探してみたんですが、何回か引っ越しをしたためか、どこにいったかわからなくなっている本もありました。
伊豆の家を買う話もあったのに、そのエピソードを書かれた本が見当たらない・・・。
また、この機会に過去の作品も買ってそろえてみようかな。
あなたも桜玉吉先生の本を1度手に取ってみてください。
おすすめです。