大好きな猫と過ごす時間を、日々の疲れを癒してくれる最高の至福の一時ですよね。
ですが、気になってしまうのがその時のじゃれ方…。
猫の力加減によってはこちらがケガをしてしまう場合もありますよね。
そんな猫のじゃれ方で気になる”噛み癖”の治し方について紹介していきます。
スポンサーリンク
目次
猫の噛み癖が治らない!困った!その原因は?
そもそもどうして猫には噛む癖があるのでしょう?
子猫の場合と大人猫の場合は、原因が異なる可能性があるので、それぞれの原因を見ていきますね。
子猫が噛み癖が治らない場合は?
・力加減がまだ分からない
猫は猫同士のじゃれ合いによって小さい頃から、力加減の仕方を覚えていきます。
親猫や他の兄弟から噛んだ時に「痛いよ!」と教えてもらい、猫自身が「これぐらいの噛む力だとダメなのか」と学んでいくんですね。
ですが、小さい頃から引き取り、一匹の状態のまま飼っていると猫に力加減を教えてくれる相手がいません。
そうした理由からいつまでも”本気噛み”の状態になってしまうんですね。
・遊び過ぎて興奮してしまっている
猫は遊んであげている最中に、夢中になりすぎて興奮状態になってしまい、つい飼い主さんに攻撃してしまう事があります。
おもちゃで遊んでいる時の猫は完全にハンターになっていますので、精神が研ぎ澄まされすぎてしまうんですね。
普段は可愛い猫ちゃんが凶悪な顔でおもちゃに嚙り付いている様子は鬼気迫るものがありますが、そのギャプもまたいいですが(笑)
・歯の生え変わりによる影響
子猫ですと歯の生え変わりの時期もあるために、歯がかゆくなってしまい、それを抑えるためにものに噛みつく事があります。
何かを噛む事によって気を紛らわしているんですね。
子猫の場合の噛み癖の理由は以上になります。
次は大人の猫の場合についてまとめていきますね。
大人の猫の場合は?
・遊び足りなくて噛んでしまう
猫は人間と同じように成長と共に落ち着いていきますが、充分に遊んでもらえなかったりした場合はストレスがたまってしまいます。
それで、大人になっても動くものや人間を攻撃する事があります。
特に小さい頃からおもちゃではなく手で構っていた場合は、猫は「人間の手はおもちゃ」とすり込まれてしまっていますので、余計に容赦なく噛みついてきます。
また、動物は本来人間の顔を怖がるそうなのですが、頻繁に頬ずりなど顔を近づけるスキンシップをとっていた場合は顔も遊んでいいものなんだとすり込まれてしまっています。
なので、顔もよく噛まれるという飼い主さんはそういった理由から攻撃されてしまうんだと思います。
・愛撫誘発性攻撃行動(あいぶ ゆうはつせい こうげきこうどう)
よく猫をなでている最中に突然噛まれるという事がありますよね。
これは「なでるのはもういいよ」というサインなんです。
噛む前に実は猫はしっぽを振り始めたり、顔を険しくさせたりなどサインを出してくれているのですが、それに気付かず撫で続けると噛むというお叱りがきます(笑)
こんなようになでていた猫が突然噛むことを愛撫性誘発性攻撃行動(あいぶゆうはつせいこうげきこうどう)と言います。
これに至っては飼い主さん側が注意してあげれば解決出来る事ですので、スキンシップをとる際は猫の細かな心情の変化に気付いてあげましょう。
・転嫁性攻撃行動(てんかせい こうげきこうどう)
転嫁性攻撃行動は、いわゆる猫の八つ当たり行動ですね。
大きな音に驚いたり、猫自身が理不尽な目に遭ったと感じるとその原因をものや人間のせいにして八つ当たり攻撃をします。
また猫は急な環境の変化に弱い生き物ですので、あわただしく予期せぬ事態が起こる事ばかりの環境にいると常に気を張ってしまい攻撃的になってしまいます。
猫はゆっくり行動するお年寄りを好むとされているのはそういった理由からなんですね。
なので、猫に接する際は突拍子もなく騒ぐような行動をとるのではなく、なるべくリラックス出来る環境で接してあげましょう。
以上が大人になっても噛み癖が治らない理由になります。
一部飼い主さん側の猫への配慮が原因となっている結果もありましたが、猫自身の心理状態が大きく影響しているのがわかりました。
他にも猫の年齢関係なく特定の場所をなでると噛んでくるというのがありますが、もしかしたらその部位を怪我している、またはその部位が病気になっていて触ると痛みを感じて噛んでくるというう可能性もあります。
普段は普通に過ごしていてもそこをなでた時だけ猫の態度が変わる場合は一度病院に連れていってみる事をおすすめします。
次はいよいよ治し方についてご紹介していきます。
猫の噛み癖を治す方法は?
上記では猫の噛み癖の理由をご紹介していきましたが、ここではそれをなぞって治し方についてご紹介していきます。
小さい頃からしつける
親猫や兄弟の元から離れて一匹の状態で飼っている場合は、噛み方のしつけ役がいませんので、飼い主さんが教えてあげましょう。
噛まれた際に痛かった時は、「ダメ」と一言はっきり叱ってあげましょう。
この時に猫ちゃんの名前は言わずに「ダメ」と一言だけ伝えてあげる事が大事です。
噛み癖に対しての注意以外でも、普段からしつける際はシンプルな言葉で名前を言わずに叱ってあげるようにしましょう。
なぜ名前を言わない方がいいのかといいますと、注意の言葉と共に名前もセットになっていると猫は名前にもネガティブなイメージを抱いてしまうようになります。
名前を呼ばれる=怒られるというイメージが猫の中でついてしまうのを防ぐためにもシンプルな注意の言葉でしつけるようにしてあげて下さいね。
猫が遊びに夢中になってしまっている時はあえて無視
興奮状態になってしまっている時は即座に構うのをやめ、無視をするか別の部屋に行ってしまいましょう。
これを習慣づける事によって、興奮して噛む=噛んだら遊んでもらえないと猫の中で刷り込みされます。
猫を無視、または別の部屋に行く場合は大体20秒ほどで大丈夫です。
それぐらいの感覚で猫はまた落ち着きを取り戻します。
歯の生え変わりの時期は噛むものを与えてあげよう
猫の歯の生え変わりの時期に注意をしてあげないと、大人になっても色んなものに噛みつく癖が残ってしまいます。
猫が成長する上で、歯の生え変わりの時期は切っても切り離せないものなので、猫が噛んでも平気なように専用のおもちゃを与えて気を紛らわしてもらいましょう。
なんにでも噛みつく癖がついてしまうと、危ないもの(電気ケーブルや部屋にある鋭利なものなど)も噛むようになってしまい、猫がケガをしてしまう恐れがあります。
猫ちゃんの身を守るためにも、気をつけてあげて下さいね。
スポンサーリンク
手や顔はおもちゃではないと伝える
手で遊んであげたり、顔を近づけてコミュニケーションをとっていた事により、その部位を猫がおもちゃだと勘違いして覚えてしまっている場合もあります。
そんな場合は、時間がかかるかもしれませんが、先にもふれたように「ダメ」だとはっきり伝えてあげましょう。
直に触れ合ってコミュニケーションをとる事も悪くありませんが、猫は犬と違い、飼われていても野生の本能は残っています。
猫の中では遊ぶ事も狩りの一環となっている節があります。
なので、飼い主さんの体の一部を使って遊んであげるのではなく、おもちゃなど専用のものを使って遊ばせてあげるのがベストですね。
以上が猫の噛み癖の治し方のまとめになります。
最後に
猫の噛み癖の理由や治し方をまとめていきましたが、いかがだったでしょうか?
自由奔放(じゆうほんぽう)で特にしつけを必要としないペットとして挙げられる事の多い猫ですが、こうした癖がある場合はきちんと治してあげましょうね。
スポンサーリンク